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自閉症だから目の問題があるの?【事例を含む】


​​眼球運動に幼さのある子どもたちが、とても増えています。​

​​目が思い通りに動かないと、
あらゆる学び、運動、遊び、作業などが難しくなるのは当然ですね。​

​​そのために
『この子は発達障害ですよ』
とか、
『この子は学習障害ですよ』
とか言われることもよくありますが、
もし、それが眼球運動だけの問題でしたら、それは改善します。

​​例えば『わたし、腹筋ができないの!』と、いう人がいても、
機能的に何も問題がないのであれば、
『毎日練習してたら必ず良くなるよ』って、いわれても納得しますよね。

それと同じで、もし問題が眼球運動だけであるなら、3ヶ月ぐらいすると変わり始めます。

でも、『眼球運動の問題』と、一口に言っても、その苦手の場所、
その大元の原因になっている事柄によってやるべきことは変わってきます。

多くの子どもは『眼球運動』だけに問題があるのではなく、
その前段階にある『全身運動』の発達に少しつまずきがあり、
そのつまずきが取り去られることで、『眼球運動』が変わります。​

​『眼球運動に苦手があるから』と、眼球運動の特訓ばかりしていても、
その原因になっている体の動きを解決しない限りは変わらないのです。

​そのような『​​眼球運動の苦手の問題』の中でも、特に分かりにくいのが
『全く注視をしない』
『指示が伝わっているのかどうか分からない』
『ただただ嫌がる』

というような子どもたちだと思います。

特に自閉症スペクトラムの診断を受けた子ども、
コミュニケーションや社会参加に苦手がある子どもの場合、
このようなことがよく起こります。

​​わたし自身、以前は、
「これは『眼球運動』の問題ではなく、社会性の問題だろう」​
と、思ったり、
あるいは、
「この子は『自閉症スペクトラム』の診断を受けているので、
注視ができないのは当然だろう」​

と、考えたりしていたのです。

でもレッスンを続けていると、それは、全く違うことが分かってきました。

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