より良く『聴く』ために『見せない』
子どもが発達検査を受けたとき
『視覚が優位ですね』といわれることが、あると思います。
『聴覚情報』が伝わりにくいので『視覚支援』をしてください。
などと聞き慣れないことをいわれると、
「ウチの子は、他の子とは全く違って特別なんだ!」
と、慌ててしまうかも知れませんね。
子どもが一見すると『あまり聞いていない』ように見えても、
それは少し違うかも知れません。
人は、『視覚情報』と『聴覚情報』が同時に存在すると、
『どちらか』がよく分からなくなります。
ひょっとしたら、ただそれだけのことかも知れません。
『聴覚情報』は、意外に入っているものです。
子どもは学校で学ぶためのほとんどの情報を、視覚と聴覚から得ています。
視覚から入ってくる情報も聴覚から入ってくる情報も、
あまりにも膨大なため、
それを同時に処理することは、子どもにとっては、非常に難しいことなのです。
聴覚の情報処理が、まだ少し幼い子どもに会うと、
『視覚によって助けてあげたい』と、思うのは当然のことでしょう。
ところが、子どもは、『ものを注視すること』と
『集中して聴くこと』を同時にできないのです。
この2つを、分けて取り組むことを、常に意識すると、
子どもはしっかり見て、しっかり聴けるようになります。
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