ゴーストへ 6 ながめ 2020年9月29日 07:21 彼にダイヤモンドをあげた。透明なキラキラしたダイヤモンドをあげた。彼は喜んで受け取ろうとしたけれど、掴めなかった。彼の手が私に触れることはもう二度とないのだろう。死んだことに気がつかないのは彼であった。そうやって今日も二階の廊下をギイギイと言わせながら、彼は歩く。階下の私の涙に響く。 ダウンロード copy この記事が参加している募集 スキしてみて 521,803件 #毎日note #小説 #スキしてみて #詩 #短編小説 #現代詩 #自由詩 #掌編小説 #怪談 6 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート