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箱庭の詩 2 《Kisikaの日記 32》


   H16/04/12


 2.

箱の中に
砂があって
こころがある
わたしの
こころや
あなたの
こころや
みんなの
こころに
じっと耳を
傾けながら
カタコトで
お喋りしてくれる
紙粘土で作った
赤ん坊の
こころがある
時にはみんなを
包み込むくらい
でっかくて
時には七色の
金平糖みたいに
小さくて
キラリと光る
ふしぎな
ふしぎな
こころがある
あなたの
つぶやきは
ひと粒の
星の砂みたいに
小さいけれど
巻き貝の
螺旋の中に
果てしない
時間を収めて
透明な緑や青や
赤い色のビー玉の
芯の中に入って
やがてあなたの
こころの森の
ずっと奥にある
もうひとつの
泣きたいくらい
なつかしい
なつかしい
こころに
届いてゆく


(3.に続く)


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