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アメリカ医療通訳士の仕事を通して伝えたいこと

いつもお読み頂きありがとうございます😊

最近急にアメリカの医療通訳の仕事が激増しました

私はアメリカ国内で日本語の通訳が必要な時に
電話かビデオで通訳する仕事です。

この依頼の激増で
大好きな英語で生計をたてられるという夢が
叶うかもしれないと思うようになりました


今日はこの仕事を通して伝えたい思いを書きたいと思います

こんな勤務です

私はアメリカの遠隔通訳会社と
フリーランス契約しています。フリーランスですが、
平日は日本時間22時(アメリカ東部時間で朝8時)に
Skypeでミーティングがあります

感覚的にはリモートで会社勤務している気分です

実際の通訳はどうやってしているの?

私はon demandという
仕事をできる時間にシステムにログインし、
通訳依頼のコールに対応する働き方をしています

通訳はBoostlingoという他の会社と共通の
プラットフォームを使っています
通訳業務、予約管理、報酬の管理を行う
遠隔通訳のシステムです

右下の部分で依頼が来たのかみます

実際にこのように電話、ビデオコールがきます

アメリカでの通訳の考え方

アメリカはADAという法律により
LEP(Limited English Proficiency)という
英語能力が十分でない、
話せない、読めない、書けない、理解できない状態 の患者は
英語が出来ないという言語的理由で
受けられる医療の機会、質が差別されることはありません

そのためLEP患者が通訳を利用希望をされた時は
病院や施設は必ず通訳を手配しなければいけません
手配しないと訴訟になることもあるそうです

どんな場面の通訳をしているの?

私が実際に通訳している場面は
医療機関、外来、入院、会計の場面
救急司令センター
民間の保健医療サービス
様々です

通訳の原則

通訳はファーストネーム以外は個人情報は話しません

通訳は通訳する方の言葉を
内容を足さない、引かない、変えないが大原則です

そのために訳す言葉は一人称、”I”や”You”を使います
自分のことは”Interpreter”と表現します

“Interpreter can’t understand your saying.” 
通訳者はあなたが言っていることがわかりません
というように話します
患者さんの言葉は”I have a fever.”
私は熱がありますのように医療者に伝えます

報酬は

数字は書けませんが分単位の報酬です
時間換算にすると自分の看護師時給の2倍位です
でも実際に通訳しないと報酬は得られません
需要が増えてきたので
大好きな英語で生計をたてられるという夢が
叶うかもしれないと思うようになりました

驚いたこと

LEP患者の考え方です
日本で言うと障がいのある方への考え方と同じです
通訳に助けてほしいという要望に応じないと
最悪訴えられます
これは日本との大きな違いです

通訳費用は連邦政府負担です
日本では通訳費用は病院か患者負担です
患者負担は自己負担の場合が多いです

どんなことを考えながら仕事してる?

英語から日本語の通訳が苦手な私はいつも超不安です😁

実際にこの様な時は”Could you repeat that?”
もう一度おっしゃって頂けますかと話します
大体はわかりやすい表現で言い換えて頂けます
通訳の交代までいかずに通訳できています

スケジュール調整が難しい

ニューヨーク(アメリカ東部時間)と日本は
14時間の時差があります。

ニューヨークのビジネスの時間は
日本では夜10時から朝8時頃です
この時間でフルに待機すると昼夜逆転します😁
今までそのような生活はしたことがなく無理です

そのため毎日夜10時から夜中1時位まで
平日の休みは家にいる時間全てログインしています

リモートワークに慣れない

ずっと看護師だったので
リモートワークは初体験です

24時間自由に自分のペースで働ける状況ですが
でも仕事は家以外でする人生だったので
オンオフの切り替えが難しいです

また肉体労働だったので、汗をかいて働きたくなります
看護師の非常勤は続けています

そして音の問題

ヘッドフォンマイクをつかいますが
意外に夫のいびきとインターフォンが強敵です😁
インターフォンにはスピーカー部分に耐震マット。
夫のいびきはさりげなく体を横に向けます

この仕事をしている自分が好き

不安と緊張の連続ですが
通訳するとものすごく感謝されます
「助かりました」「ありがとうございます」
「久しぶりに日本語を聞きました」
と言われると嬉しいです

大好きな英語を話して
日本在住のままアメリカの企業で働く

夢を叶えている実感を日々感じています
英語を勉強してきてよかったと思います
4年半英語を習っている3人の英語の先生が
快挙!と応援してくれています
なので頑張れます

この記事を通して伝えたいこと

これからの世代の方に
英語を勉強して活躍したい
移住しなくてもアメリカで働ける
夢を持ってほしいです

仲間待ってます!

今日もお読み頂きありがとうございました
英語を勉強されている方の
お役に立てていただけるとうれしいです

“Practice makes perfect.”
継続は力なり

斉藤祥子







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