昔、妹から貰った湯呑が割れてしまったので、加賀の金継ぎ職人さんに金継ぎで綺麗に直して頂きました。 お気に入りの湯呑だったので復活してよかったです。 金継ぎのおか…
昨日、久しぶりに昔からお世話になっている銘木屋さんに行って、色々な材料を見させて頂きました。ここの銘木屋さんは主に木製建具に使う木材が揃っていて、綺麗な柾の木目…
毎日よく使う部屋の一つに洗面室があります。歯を磨いたり、お化粧をしたり、髭を剃ったり、お風呂に入るために服を脱いだりと、意外に日々の日常で使う頻度の高い空間…
谷崎潤一郎の名著「陰影礼賛」的感覚は、谷崎潤一郎の感性であるだけでなく、もしかしたら日本人的感覚と言えるのかもしれません。白くて光に満ちていて鮮やかなものも…
永井 政光
2021年8月26日 02:19
昔、妹から貰った湯呑が割れてしまったので、加賀の金継ぎ職人さんに金継ぎで綺麗に直して頂きました。 お気に入りの湯呑だったので復活してよかったです。 金継ぎのおかげで、割れる前よりむしろ魅力が増したような気がしています。 この湯呑には「福福いっぱい」と書かれていますが、フグの絵柄は「ふく(福)」にかけての「ふぐ」なのかなと想像しつつ、この湯呑で飲む緑茶タイムを夜の楽しみにしようと思います。
2021年8月20日 09:53
昨日、久しぶりに昔からお世話になっている銘木屋さんに行って、色々な材料を見させて頂きました。ここの銘木屋さんは主に木製建具に使う木材が揃っていて、綺麗な柾の木目の赤身の杉もたくさんあって、いい目の保養になりました。色々見させて頂く中、一つ面白い材料を見せて頂きました。それが添付画像にある杉の鏡板(建具の四方の枠の中に納める板)です。霧島杉という鹿児島県周辺の希少価値の高い杉で、しかもオール白太
2021年7月20日 20:28
毎日よく使う部屋の一つに洗面室があります。歯を磨いたり、お化粧をしたり、髭を剃ったり、お風呂に入るために服を脱いだりと、意外に日々の日常で使う頻度の高い空間です。そんな洗面室をワンランク上の上質な空間にすることは、暮らしを豊かにする上で大切なことの一つではないでしょうか。 私の事務所でよく取り入れる仕様の一つは、シンプルな大きな鏡を洗面器の前に一枚設けることです。小細工のないシンプルな鏡
2021年7月19日 09:47
谷崎潤一郎の名著「陰影礼賛」的感覚は、谷崎潤一郎の感性であるだけでなく、もしかしたら日本人的感覚と言えるのかもしれません。白くて光に満ちていて鮮やかなものも確かに魅力的ですが、この本には、暗い陰影にこそ美があるという趣旨のことが書かれています。その本で私にとって印象的だったのは、ロウソクのあかりだけの暗い夜の室内での、ロウソクのあかりに照らされた漆(うるし)の美についてです。大学時代の私には