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俳句、短詩

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自分の俳句作品や、鑑賞、思いなど気ままにまとめています。また、短歌などの短詩形作品などについても触れています。
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2023年9月の記事一覧

俳句を紹介・鑑賞いただきました☆2

俳句を紹介・鑑賞いただきました☆2

ありがたいことに前回の記事に続き、角川『俳句』7月号に掲載された12句作品のうち、下記の数句について写真の俳句結社3誌でご紹介いただきました。
感謝申し上げます😊

◆『響焰』10月号(主宰・米田規子氏、執筆者・秋山ひろ子氏)

まだ眠り足りぬ木香薔薇の家

◆『森』10月号(主宰・森野稔氏、執筆者・古澤桃氏)

甘藍を嘘の見つかるまで剝がす 
まだ眠り足りぬ木香薔薇の家

◆『繪硝子』10月号

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【俳句10句】かはたれ:夏目友人帳「とおかんや」に寄せて

【俳句10句】かはたれ:夏目友人帳「とおかんや」に寄せて

かはたれ

柏柳明子

穭(ひつぢ)田(だ)を行く甘党の妖(あやかし)と
たそがれの勝負へ誘ふ案山子かな
鎌の刃によぎる光は秋冷の
蛇穴に入る結界の森へ入る
宵闇の潜んでゐたる左腕
弱音吐く声の色なき風に消ゆ
追ひ追はれ真夜の案山子は沸々と
月に雲祓ひの陣へ吸ひ込まれ
足音の連なりかはたれの山へ
解放はいつ金色の林檎の餡

(『夏目友人帳』第二十巻/第八十話「とおかんや」(原作・緑川ゆき氏)に寄せ

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俳句を紹介・鑑賞いただきました☆

俳句を紹介・鑑賞いただきました☆

角川『俳句』7月号に掲載された12句作品のうち、数句について写真の俳句結社誌でご紹介いただきました。
どうもありがとうございます😊

◆『氷室』9月号(主宰・尾池和夫氏、執筆者・大島幸男氏)

制服に着られてゐる子ひめぢよをん

◆『ランブル』9月号(主宰・上田日差子氏、執筆者・高瀬瑞憲氏)

傷みつつ微笑んでゐる苺かな

◆『田』9月号(主宰・水田光雄氏、執筆者・上野犀行氏)

よく猫に会ふ一

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