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結婚や出産を選択しなくて落ち込んだ時に読み返す話

生き辛さを感じるのは選択が間違ってるのか自信がなくなったとき。
結果、後悔せず前向きになるけど、時に揺らぐことがあります。

私的ケースの1つとして、子供のこと。
人によっては理解しづらい話かもしれませんが悪しからず。

私の周りにいる多くの友人は、人の子供を持つというキャリアを選び、私はサービスや事業という子供を持つキャリアを選んで今に至ります。
後悔はしていないけど、いまだに選択に揺らぐ時もあるし、隣の芝は青く、いつか子供を…と夢見ることもあります。

多様性が注目されていますが、まだ人生のレールには結婚、出産が当たり前っぽい固定概念がついてくる。
周りから言われた、何気ない一言で気持ちが揺らいでる自分も結局はそのレールを意識して固定概念を持っているなぁと自覚します。

なぜ結婚と出産を選択しなかったのか

私の場合、歳を重ねるにつれて考えが変わっています。
・20代前半は仕事が単純に楽しかった
・20代後半は子供を育てる自信がなかった
・30代前半は考えるのに疲れて仕事を選択した

勉強もできない、寝坊ばっかりして単位もギリギリだった大学生のときは、25歳で出会った人と3年は付き合いたいでしょ?28歳で結婚して〜、30歳には子供を産む!なんて想像して人生計画を立ててました。

社会人になって、マーケティング企画と出会ってからはもう楽しくて楽しくて。お客様からの反応を元に打ち出した企画で、周りからは評価される。
すると、やれる範囲が増えてきて、責任ある仕事も任せてもらえ、また評価してもらえる。すっかり仕事にハマり、人生計画を完全に無視。

20代後半の間に結婚のタイミングはありましたが、選択しませんでした。
結婚っていいなぁ〜と思ってたのに、いざ結婚するとなったら、今は仕事を頑張りたい!という欲が強くなり、結婚が自分のキャリアにおいて何かしら制限される壁に思えたんですよね。

さらに子供を授かった友人たちと話すと、いつも自分の時間を削って全力で子供に向き合い、我慢している不満をきく機会が多く、仕事ならやめればいいけど、子供の場合はそうはいかないし、何があっても育てなきゃいけない。
友人たちは子供を愛しているし、普段なかなか周りに言えない悩みを話してくれたのだと思いますが、私の中ではだんだん子供を育てる自信がなくなり、勇気が持てなくなりました。
「子供を育てる自信なんてみんなないよ。」と周りからも言われましたが、とんでもなく重く感じて、まだ自分には早い、向いてないかもしれないなんて考えるように。その分また仕事に没頭し、だんだん仕事が趣味の状態になりました。

30代前半。
家族からも仕事ばかりで今後どうするんだと言われていましたが、会社からは子会社の役員就任の話をいただきました。
人生で役員の経験を積めるのなんて今後なかなかない!と即座に承諾しました。リーダー歴は長かったものの、マネジメント経験はなし。毎日遅くまで悪戦苦闘し、帰路では結婚するべきか、仕事を頑張るべきか考え続け、頭の体力的に両方を考えることに疲れた私は、今はとにかくキャリアを積もう!それからだ!と思い、仕事のみを選択しました。

30代中盤の今。
今もプライベートと仕事のはざまで何を選択するか常に考えています。
でも、また考えは変わってきていて、結婚については自分にはあまり必要性を感じなくなりました。
・パートナーとは「結婚」という書類手続きにこだわる必要は特にない。
・結婚してもしなくても、自分の性格上、特に変化はなさそうで、大きく環境が変わる可能性があるとしたら出産。
・子供を育てることに対して「なんとかなるんじゃないか」という感情が芽生えた。
・子供を産むか産まないかが難しい岐路だが、子供を産むためにパートナーといるわけではなく、この先一緒にいたいと思うからいる。
前と一番異なる考えは、子供を育てることに対する壁が薄くなってきて前向きになってきたことですが、今は別の理由があってその選択はしていません。(できないというのが近いかな)
顔に出さないように踏ん張ってますが、何気なく周りが話している子育てや妊活のワードに、いちいち心がやられています。
でも、後悔はしたくないので、最後は自分で「今までの選択は考え抜いて選択したんだから、後悔はないでしょ?」って自分を言い聞かせる笑

多数のロールモデルになろうと思って撃沈

一方仕事では数少ない女性の管理職になったことをきっかけに、働く楽しさを知らない状態で仕事をセーブする、上を目指さないという選択をする方に向けて、働く楽しさを広めたいという気持ちになりました。
知った上で選択するのは個人の考えなのでよいと思っていますが、知らない状態で働くことが嫌になる、セーブするのは非常にもったいないなと。

単純ですが、私の中で「広める=女性のロールモデルになればいいんだ」と思い、「ガンガンいこうぜ!」で張り切って働きました。それはもう、プライベートより仕事重視で。
が、やはり周りを見渡すと子育てと仕事を両立することを目指すようで、部下からは私のようにはなれないとフィードバックをもらいました。私を目指してほしかったわけじゃないけど、周りからはそう見えたということ。さらにじわじわと私はロールモデルになることはできないと思い始めると気持ちが揺らぎ、自分の選択肢が間違っているように思えてテンションがガタ落ち。言葉を選ばずに言うと、自分の存在意義ってなんだ…人生否定されたぜ…みたいなところまで落ちました。
まぁ、でもそうですよね。プライベートの時間もあいまいになっているぐらい仕事にはまっている状態って、両立したい人からすると、そりゃイメージつかないよなぁと反省しました。
それからは「今の私の周りの人たちのロールモデルにはなれないから、両立できる環境を整えるのが私の仕事」と思うようにしています。

同じ選択をした人を支援できるような道を作る

先日、パートナーに子供について、たまにしんどいなーと思うことがあるんだと話しました。周りの人はやはり自然と子供を産むことを選択するし、その都度へこむなぁというと、
「人の価値観は変えれないし、人がどう思うかは変えれないよ。世代のサンドウィッチという考えがある。あなたが母親を見て人生の歩み方を学んだように、周りの人も自分の親や友人の歩み方を見て影響されているんだから、今の子供たちの世代、10代以下の子供たちに、多様な働き方のレールを作れればそれはそれで素敵なことじゃない?」
と返答が返ってきました。
(別で話しますが、私の母親は離婚→シングル→事実婚を選択)
携帯電話だって、パソコンやインターネットだって当時は目新しいし、なかなか受け入れてもらえなかったが、今はどうよ。当たり前になりつつあるじゃないですか。そういう道を作るのは、きっとしんどいけど、同じ選択をした人を支援できるのは素敵なことだ。
すーっとネガティブ思考が消えていきました。

自分の人生の選択に自信が持てた気がしました。理解されず苦しいと思う機会は多いかもしれません。きっとこの先もへこむことがあると思います。でも、人はそれぞれ異なる価値観を持つし、私は未来に向けて、自分の思った通り進めばいい。

またへこんだ時に思い返せるよう、noteに綴ります笑。
40代の自分は、どんな考えに変化してるかな。

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