落ち着いた今だからこそ、コロナを人にうつさないために
COVID-19が私たちの日常を変えてから、早いもので2年が経ちます。
本記事では実際に新型コロナウイルス感染症にかかった経験を踏まえて、身の回りの人に「感染させない方法」について記載していきます。
▼はじめに
2020年8月、私は新型コロナウイルス感染症に罹患しました。
幸いなことに重症化はせず、隔離が早急に進んだこともあり、
私が把握する限り、自分を感染源とする罹患者は身の周りでは、いませんでした。
ひとえに医療従事者の方々や周囲の助力があってこそのことですが、
この記事では自分の体験を交えつつ、「感染させないために何をしたか」について記載していこうと思います。
なおあくまで個人の体験記であり、全ての症例に当てはまるわけではなく、
本記事の内容を実践したからといって、感染や蔓延を確実に防止できるわけではない旨はあらかじめご承知おきください。
▼感染時の状況について
まず私自身の当時の生活スタイルについて振り返ると、マスクを着用して三密を避け、アルコール消毒や手洗いなどの基礎的な感染予防対策は行っていました。
一方で当時は緊急事態宣言が解除され、GoToトラベルなどの施策が賑わっていたこともあり、ある種"ニューノーマル以前"のような感覚で、用事があれば気軽に外出や外食をしていたように思います。
当時の会社の状況は、感染者数や政府の方針に応じて出社制限を設け、また業務開始前に共用部のアルコール消毒を徹底していたのですが、偶然出社したタイミングで同僚が発症しており、そこから私も感染した模様でした。
なお当時の感染者は私と同僚のみで、それ以上の職場内での蔓延は見られませんでした。
各机の周りにはパーテーションが設置され、飛沫が防げる状況ではありましたが、作業に集中するときなど、人と会話をしないときにはマスクを外していたこともあって、気を抜いたタイミングで、ウイルスの侵入を許してしまったのではないかと思います。
▼発症してからの行動
自覚症状は、熱は出ていませんでしたが、なんとなくだるい気がする?ぐらいのフワっとした感覚。
気持ち的な問題かとも思ったのですが、感染していたらシャレにならないので、すぐに住んでいる地域の相談用窓口に電話をしました。
しかし目立った症状が出ていないことと、自身が「濃厚接触者」と認定されていないことから、特にその場での処置はありませんでした。
その後帰宅すると、発熱の症状を確認。
当時私は実家暮らしで両親が同居していたため、すぐさま自室に隔離されることになりました。
このあたりの行動の早さが、蔓延防止に繋がったのではないかなと思います。
▼家での感染対策
先述の通り、発症を自覚してからは同居人との生活スペースを徹底的に分けました。
主に行った対策としては、以下の通り。
・自室から出ない。
・家の各所にアルコール除菌スプレーを置き、共用部に触れたらすぐさま除菌を行う。(トイレ、洗面所、ドアノブなど)
・家の中でも常にマスクを着用する。
・タオルなどは分ける。
・ゴミも分ける。溜まったら袋を二重にして捨てる。
・会話は扉越し、もしくはLINEで行う。
対面を徹底的に避け、自分が触れたものは全て死ぬ…というぐらいの心持ちで過ごすことで、ウイルスの付着・飛沫を防ぐ行動を心掛けました。
▼自宅療養後
発症後に保健所に電話すると、すぐさま検査が手配され、感染が確認されると、同居人がいることから、隔離入院の手続きが行われました。
その間先人がまとめてくれた、隔離時にあると良いものの一覧を見て、必要そうなものをピックアップし、Amazonのほしい物リストを作成。
しかし予想以上に入院までの段取りが迅速で、
Amazon Primeのお急ぎ便が届く前に、自分が病院へお急ぎ便されてしまいました。
もし発症した場合に、ホテル療養や入院など、自宅以外に隔離される可能性がある方は、発症した時点で注文しておくか、日ごろからこれらの物を用意しておくことを強くお勧めします。(あったらよかったなリストを後述します)
▼入院時~退院
保健所の方に車で迎えに来ていただき、隔離先の病院へ向かいました。
入院といっても軽症だったので、一日中寝たりゲームしたり映画を見たりして過ごしていました。
あの生活、良かったなぁ…。
強いて言えば、嗅覚だけは"無"になったので、食事の楽しみが無くなったことは辛かったです。
カレーって匂いがしないと、
何か味がするドロドロのやつ
でしかないんですよね。ちょっとウケました。
それ以外に特筆するようなことは何もなく、毎日が日曜日のような日々を経て無事退院。
入院後に届いたほしかった物リストたちのダンボールを開封しながら、友人たちの厚意に心から感謝しました。
一か月ほどかけて徐々に嗅覚も戻っていき、今では後遺症も無く普通に生活しています。
▼あってよかった/あったらよかったなリスト
<あってよかったもの>
・のど飴:隔離初期は喉が痛かったので。後々トローチを処方してもらって不要になりました。
・点鼻薬:鼻詰まりの症状もあったため。こちらも後々不要になりました。
・PC/タブレット/ゲーム機:超絶暇つぶしできます。
・レスポンスの早い友人:とにかく会話することがないので、返信がすぐ帰ってくる友人の存在は有難かったです。
・テザリング機能付きのスマホ:私の隔離先の病院はWifiが無かったので。
<あったらよかったな>
・インスタント味噌汁:猛烈に熱くてしょっぱい汁を欲する瞬間がありました。
・コーヒー:嗅覚が無だったので、せめて苦みで味覚を刺激したかったです。
・電子ケトル:入院部屋になかったので。インスタント味噌汁やコーヒーを持っていくならケトルの有無を確認しておくのが良いかと。
・肩こり・腰痛対策:ずっと同じ姿勢なので。
・いつも使っているシャンプー:入院グッズ一式の中にトラベル用のリンスインシャンプーがありましたが、髪質に合わなかったので…。
・テザリング機能付きの丈夫なスマホ:隔離生活後半でスマホの挙動がおかしくなり壊れました。そうなると無心でゲームをするしか無くなります。
▼感染させないために
長々と書きましたが、感染させないポイントとしては以下になるかと思います。
・感染対策がきちんとされた場所で過ごす。
・少しでも感染の疑いがあれば、すぐさま行動に移す。
・感染の疑いが晴れるまでは、徹底的に他者との対面を避ける。
・触れるもの全て消毒する。
・感染者だけでなく、周りの人にも予防を徹底してもらうよう呼びかける。
「感染させないために」などと偉そうな書き方をしていますが、私のケースについては、周囲の人が日ごろからきちんと予防を心掛けていたことや、感染拡大しないように尽力してくれたことが全てだと思っています。
蔓延は一人では起こり得ませんが、蔓延防止もまた一人では成し得ないことだと思うので、もし感染してしまっても隠さず冷静に対処すること、周りの協力を求めることが最も重要だと思います。
まだまだ世界ではウイルスが猛威を揮っています。
万が一自分や身近な人が感染してしまったとき、本記事のことを少しでも思い出していただき、蔓延対策の一助となれば幸いです。
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