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【料理エッセイ】めちゃくちゃ美味しいクッキーを教えてもらったよ! 大阪・豊中『BUN(ブン)』 全国各地の催事でも大人気とか

 本好きな友だちがいる。

 彼女のセンスは間違いなくて、ランチで連れて行ってくれたお店は最高だったし、そのとき、オススメしてくれた『成瀬は天下を取りにいく』は後に本屋大賞を取るほど完璧に面白かった。

1,280円でお野菜とお肉がたっぷりなパーフェクトランチ

 半年ほど前、そんな彼女がやたら、

「大阪の豊中に美味しいクッキー屋さんがあるの」

 と、絶賛していた。 

 意外だった。「美味しいケーキ屋さん」とか、「美味しいパン屋さん」とかは聞いたことがあるけれど、「美味しいクッキー屋さん」は耳にしたことがあまりない。

 なにせ、クッキーはたいてい美味しいし、自分で焼いてもそれなりにうまくいく。わざわざ取り立てて騒ぐようなお菓子とは思えなかった。

 しかし、彼女の説明を聞くに、そのクッキーは感動的な味らしい。その上、知り合いに差し入れるたび、みんな驚いているという。主観、客観、ともに評価されている。

 にわかには信じられなかった。でも、彼女のセンスは揺るぎない。俄然、興味が湧いてきた。

 なんでも、そのお店は各地で催事をやっているようで、定期的に新宿あたりに来ているそうだ。「その際にはぜひ」とお願いしてから数ヶ月が経ち、先日、ついに待望の瞬間がやってきた。

 新宿駅のミライナタワー改札を出たところ、ニュウマンとの間に出展していた。その名もクッキー工房BUN(ブン)!

 シンプルなビジュアルで多種多様なクッキーがずらりと鎮座ましましていた。いかにも実直な雰囲気で期待値が高まっていく。

 さて、そんな風にテンションを上げつつも、わたしは食物アレルギー持ちなので、ナッツとチョコが食べられず、普段、お菓子選びに難航しがち。どうしたものかと悩んでいたら、店主さんが明るく材料の説明をしてくれた。

 お陰様で、プレーンと抹茶、煎茶、サブレ、ビスケット、ショートブレッドなど、いろいろゲットすることができた。

 早速、帰宅し、お皿に並べた。

 美しい!

 見るからに品がある!

 ティーマーケット ジークレフで買った高めの茶葉を開けて、いつもよりハイソな紅茶を淹れた。焼き菓子は口の中の水分が奪われるので、事前の準備がなにより肝心。そう思っていたのも束の間、パクッと一口頬張れば、しっとり柔らかな食感でいつまでも食べ続けられそう。紅茶なしでも全然いける。

 すぐに彼女が絶賛していた理由がわかった。

 百パーセントで美味しい上に、口溶けが気持ちよい。素材は贅沢に使われているけれど、重さは全然なくて、絶妙なバランスの配合が幸せいっぱい。それ故、見た目の美しさと食べた後の満足度が共存していて、なんというか、クッキーの進化を感じる。

 これはたしかに素晴らしい。

 そんなわけで、あっという間に今回ゲットした分は食べ終えてしまった。また食べたいし、お菓子が好きな知り合いにも食べてもらいたい。

 次、東京に来るのはいつなのかなぁ。調べようと検索してみたら、ネット通販をやっていることがわかった。

 自宅用はもちろんのこと、誰かの家にお呼ばれするとき、お土産に買ってみようかな。

 また、催事の情報はInstagramで発信しているみたい。こちらも要チェック。

https://www.instagram.com/bun_cookies_granola/

 好きなクッキー屋さんって、これまで一軒もなかったので、こうしてはじめてができるってとても嬉しい。ちょっとしたことだけど、QOLがかなり上がったような気がする。




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