発売前の本を読みました!<忘れられたその場所で、>

忘れられたその場所で、 著者:倉数 茂さん

5/17に発売の本ですが、5/16までの期間限定で<noteポプラ社一般通信>に
公開されています👀📑

滅多にない機会と、文芸編集部 小原さんの熱い文面に吸い寄せられて
全文を読みましたのでご紹介します。


ひとことで言うと、人間味溢れる内容でグイグイ引き込まれました!

倉数茂さんの本は初めて読み、久しぶりのミステリーでしたが
様々な場面で伏線が敷かれていてこれから想像するものは?と
次の展開にワクワクしていました。

あらすじの詳細は控えたほうが良いかと思いますので、ここぞという場面を記します。

ハンセン病が事件の鍵を握っており、療養所での患者の生活が次第に明らかになります。

患者は、創作などの表現活動に情熱を注ぎ、
療養所間で送り合うことで関係が生まれて
民主化運動にも好影響をもたらした、という箇所があります。

患者たちが権利の回復を求めて、運動することになりますが
表現活動をとおして、人と人とのつながりがあったことに安堵しました。
少しでも生きる救いがあったのかと・・・

また、刑事の麻戸浩明と川野絵美の人物像の背景が詳しく描かれており、目に浮かぶようにイメージが湧きます。
時には逸脱した行動を起こしますが、次々と解決への手がかりをつかんでいくのです。

北国の冬を舞台にして、幕が開き、閉じていく物語。

ぜひ、ご一読くださいませ!


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