「これが運命だ!と思う2冊」<光のとこにいてね&スモールワールズ>

おっとっと。もうこんな時間になってしまった。🙄
しかし、ここで終わらせるわけにはいかない。
だって、結珠ちゃんと果遠ちゃんの第3章がやっと始まったばかりなのに・・・。

一穂ミチさんの「光のとこにいてね」📒


は結珠ちゃんと果遠ちゃんの2人が小学生の時に出会い、別れ、そして高校生、そのあとに再び出会うお話。

2人の境遇は特別のようであって実はそうでもないかもしれない。どこの家庭にだっていろいろな事情があるし、その中で子どもはどうにかこうにかして過ごしていかなければならないのだから。

一穂さんは家庭から始まる子ども時代から、自分の力で生きていくことになる大人になった2人を運命の糸を手繰り寄せるように書き表している。

2人のこころの奥に深く刻み込んだ思いはいつ表すことができるのか。
もう2人の気持ちは目に見えているのにと思ったら
やっと、やっと、光がみえてというラストがたまらなく良かった。


文藝春秋

そして数日後に6話の短編が収録されている

一穂ミチさんの「スモールワールズ」📕

を読んだ。

「ネオンテトラ」「ピクニック」はちょっと背筋に寒気をスーッと感じる作品。
その中で「魔王の帰還」は外見が魔王のような姉ちゃんが実は人生の岐路に立っているということがわかり、姉ちゃんに大きなエールを送る。

姉ちゃんは貫禄と凄みがあってまわりは恐れ入ってしまう。なにより、弟である自分が言い返せない。それでも自分の辛い時にうんと励ましてくれた。

「やはり魔王は最後には勇者に倒される運命なのか」という記述があるが、それがどうなったかを読んで確かめて欲しい。

2冊とも、目が覚めるような”はっ”とする作品でした。✨


講談社

この記事が参加している募集

書き続ける楽しみを感じています、その想いが伝われば嬉しいです~