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運がつづくとようござんすねぇ<ふしぎ駄菓子屋 銭天堂>

ふしぎ駄菓子屋 銭天堂18 著者:廣嶋玲子さん

今まで目に入らなかったものが、なにかによって引き寄せられたとことはありませんか?

私にとっては正にこの本「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」がそうでした。

なぜ急に誘われたかはわかりませんが、最新作の18巻を読み始めたら「おどるポンポコリン」ではないですが、踊りたくなりました。😇

それにしても18巻から読み始めていいものかと思いますよね。でも大丈夫!
プロローグにこのような記述があり、初めて読む者を「こっちにおいで~」とやさしく招き入れてくれるのです。

駄菓子屋「銭天堂」はお客の悩みを解決したり、のぞみをかなえたりするふしぎな品々をおいている。

プロローグより

今回の18巻は主人公の紅子さんが店をもたない頃にお菓子をつくり、売り歩いていたころのお話がありますが、戦国時代からバブル期までと様々な時代背景が出てきます。
紅子さんはここぞというお客さんに対して、その人に合ったお菓子を提供(売って)し、その人の人生は変わっていきます。。。

登場するお菓子のネーミングもおもしろいし、なにを選択して、どう生かすかを客観的に知ることができます。

特に際立っていたのが、「舌鼓」というお話。
「かすていら」を求めてさまよう武士は紅子さんから「舌鼓」を買うことにします。
「おまえさまの運がつづくとようござんすねぇ」と言葉を残して去っていく紅子さん。
この武士が持ち帰った先にその後に起こることは私たちが大事にすべきこと、本質を表しているのです。

4月からEテレでもアニメを開始するとのこと。気になるなぁ。🌈


偕成社

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