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マンガのような緻密さと紙芝居を感じさせるような立体感<レイチェル・カーソン物語>

最近、絵本をよく手に取るようになりました。
絵本はこども向けと捉えられますが、絵と文が一体化して作者の想いがまっすぐ伝わりやすいのが魅力的です!

今回ご紹介したいのは「レイチェル・カーソン物語 なぜ鳥は、なかなくなったの?」
文・絵 ステファニー・ロス・シソンさん 
監修 上遠恵子さん、 訳 おおつか のりこさん
西村書店さんから10月4日発売予定で、ネットギャリーで読めますよ~

環境問題に取り組まれた生物学者のレイチェルさんを知っていますか?
私は恥ずかしながら存じ上げていませんでしたが、今この絵本に出会えてよかったです。

まず絵本でありながら、マンガのような緻密さと紙芝居を感じさせるような立体感に驚きました。
人物を始めとして、まるで虫、鳥、動物たちの声が今にも聞こえそうな“音の響き”があるのです!

レイチェルさんの一生を描いた本作品は、文と絵の作者ステファニーさんの尊敬の念で溢れています。しかしながら、この本を読むとレイチェルさんをすでに知っている人も知らない人も作者と同じような想いを抱くのではないでしょうか。

「おかしなことがおきていました」という一文に胸がぐっときて、そこから真剣に考えながら読み進めるという貴重な1冊になりました。


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