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給料泥棒を目指していた人間が起業するまで

はじめまして!NabejanのCEOの中川ゆみです。

こんにちは〜!

今年1月に会社をつくり、9/22にやりたいことを家族や友だちと一緒に達成するSNSアプリ『Nabejan』をリリースしました。

Nabejanは、やりたいことを集めて、家族や友だちと一緒にしたり、応援し合うアプリで、サービスの目的は、幸せに能動的に近づいていくことです。
宗教チックに感じた方、大丈夫です、全く宗教がらみではないのでこの後も読んでください!!

この記事では、私がなぜ起業してNabejanを作ったかを紹介したいと思います。(≒私個人の経験と考え方なので、ほぼ回顧録になっております。)

私のこれまでの社会人としての心意気の変遷には、ざっくり下記3つの段階がありました。
給料泥棒になる! → 地球環境を守る! → ヒト個人の幸せを追求!

給料泥棒になる!

私は大学で生物を専攻していました。その理由は、子どもの頃から動物が好きだったからという理由だけです。🦍
大学は学ぶ場だと思っていたので、当然好きなことを選びました。
(社会人になって、将来の仕事と紐づけて大学や学部を選ぶのが一般的なことを知りビックリしました。医学部や法学部はそうだと思っていましたが…)

3年生も後半になった頃、大学院に行くか、就職するかを考え始めました。
同じ研究室の博士課程の先輩を見ると、自分は研究者にはなれないと思い、それなら早めに就職して、老後にまだ研究がしたかったらすればいい、使う機械ももっと進化しているだろうし。そんな考えで就職を選びました。

就活にあたって業界などに全くこだわりもなく、将来何をしたいなども特になかったので、ひとまず潰しのきく業界の大きな会社に入り、同じ時間働いてもたくさん給料もらえるところに入ろう!そんな舐めた考え方をしていました。今思えば社会を舐めすぎていて蹴飛ばしたくなります…

その結果楽天に入社し、幸いなことにマーケティングの部署に配属されました。これが、給料泥棒になる!期です。
とはいっても根がまじめなので、力の限り努力していました。仕事内容も面白かったですし、上司にも評価してもらい、チームメンバーにも恵まれ、楽しく働いていました。

仕事が充実し、給料泥棒になる!精神で心理的にも余裕が持てていた頃、あることを考え始めました。

1日8時間を資本主義に捧げることが何になるのか?
私の考え方の癖なのか、人というより種としてのヒトを主語にして考えがちなところがあります。
ヒトが地球に存在し続けるために、自分の時間を最も有効に使うにはどうしたら良いだろうか。給料泥棒になりたかったはずが、こんな考え方に変わっていきました。

地球環境を守る!

ヒトが地球に存在し続けるということを考えた時、もっとも急務なのは地球環境を守ることです。
生物は専攻していたものの、当時は環境保全の分野の知識はほとんどゼロでした。パンダのマークの環境保全団体があったと小学校の社会の教科書で見たな…その意識を辿って、そのパンダのマークのNGO、WWFジャパンに転職しました。
少数精鋭な専門組織に入れたのはひとえに募集がWeb担当だったから。このときばかりは、就活のときに潰しのきくWeb/ITの会社に入っていてよかったと、過去の自分に感謝!

WWFが目指しているのは、人と自然が調和して生きられる未来を実現することです。自分の考え方と完全に重なっていたので、楽天の頃に感じていた唯一のストレス、働くことが何になるのか?という疑問がなくなり、より仕事に打ち込めていたと思います。

また、仕事の内容もWebの運用や管理やマーケティングから、広報のマネージャーになりブランディングも担当したりと幅広い経験が刺激的でした。

そして5年くらい経った頃にロシアとウクライナの戦争が始まりました。
広島出身で幼い頃から平和教育を受けていた私はかなり大きなショックを受けました。
技術や文化が発展しても、いつまで経っても世界から戦争や争いがなくならないのはなぜだろうと考え始めます。

その少し前に結婚し犬を飼い始めて幸せに生活していた自分と、報道の内容がかけ離れすぎていたこともショックでした。

種内の争いは、様々な種で普通に起こることです。
でも、ヒトが自ら社会的な行動などで他の動物種と一線を画していると自覚しているのに、その点で他の種と同じ行動をしていることが変だと思いませんか?

そんな考え方が巡り、1つの仮説に至ります。
みんなが幸せに自分の人生を生きていたら、争いって起こらないのでは?

人生は山あり谷あり、さまざまな時があります。瞬間的な幸せではなく、人生の過程すべてを肯定的に捉えて幸せと表現できるようになれば、隣の青い芝なんて見る暇もなさそうです。

幸せってどんな要素で成り立っていくのでしょうか。
自分なりに解釈した一つのパラメーターが、心を許せる親密な家族や友だちと後悔のない人生を送ることです。

人が亡くなる時に多い後悔は、もっと家族や友だちと時間を過ごせばよかった、というものだそうです。
そうした場や時間を意識的に増やすだけでも、幸せに近づいていけるのではと考えました。

そうして、人が使ったら着実に幸せに近づいていけるサービスを作ってみたい!と思うようになりました。

ヒト個人の幸せを追求!

自分の人生が幸せかどうかは、一番大事なことです。
ですが、私自身SNSやニュースなどでたくさんの他人の情報に囲まれていると、他人に影響されずに自分の幸せについて真剣に考えたり、その幸せに向かって歩み続けることが難しいと感じます。

でも、これまでの生活を振り返ると、学校や職場から疲れて家に帰ったらソファーに座ってスマホぽちぽちすることが限界で、それ以上のことも難しい…

なので、見ても消耗しない、時間を使ってもプラスに捉えられるサービス、ということが要件に入りました。
こうして、幸せに向かえる気軽なサービスを目指してNabejanが生まれました。何より、自分が楽しく使って幸せになれるサービスになりました!

結果的には起業したのですが、収益をあげるぞ!上場するぞ!といった考え方は皆無です。起業した理由も、会社で働くとその分仕事のための仕事に費やす時間が増えてしまい、本当の意味でサービスに全力投球ができないと思ったからです。
なので、起業と呼ぶにはちょっと憚られます…。まあ結果的には起業なのでこの記事のタイトルにも使っているのですが…

現在単体では赤字事業ですが、将来的に収益がでたらユーザーがやりたいことを達成したらお金がもらえる、もしくはやりたいことのお金を肩代わりするような仕組みにしたいと思っています。
これはきっとまた別の記事で!

思っていたよりも長い記事になってしまいましたが、サービスの生まれた経緯を正直に書いてみました。
ふ〜ん、まぁいいんじゃない?と思ったら、ぜひアプリをDLしてみてください!🙏


今後書きたいと思っていること
▼デザインがダサい&Webサイトの写真の画質がガラケーレベルで低い理由
▼家族や友だちを大事にするサービスにした背景
▼性別の聞き方を「性自認」にした理由
▼コメントに返信ができなかった理由(今はできるように変わりました)
▼Nabejanで目指したいこと
▼なぜ起業したよ(するタイプではないのです) 👈この記事
▼本当にユーザーのためになる広告って…?


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