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賈島「題李凝幽居」。「推す」か「敲く」か……これが「推敲」の語源か~。

またまた「中国古典名言辞典」より。
只今、「三体詩」のところ。

鳥は宿しゅく池中ちちゅうじゅ。僧はたたく月下の門。

鳥宿池中樹 僧敲月下門 (五言律詩 賈島「題李凝幽居」)

夕べ、静かな住まいを訪ねてみると、鳥たちは池中の樹に宿り、折りふし、どこから来たか一人の僧が、月下の門をほとほととたたいている。(賈島かとう李凝りぎが幽居に題す」)
なお、この作者は「僧は敲く」とするのがよいか「僧はす」とするのがよいか思い悩み、馬上、「敲く」「推す」を繰り返した。文章の「|推敲《すいこう》」という言葉はここから起こった。

・賈島→779年~843年。中国唐の詩人。
・推敲→詩や文章を作る際、字句や表現を何度も練り直すこと。


題李凝幽居りぎがゆうきょにだいす賈島かとう

閑居少隣並かんきょりんぺいまれに  草径入荒園そうけいこうえんにいる
鳥宿池中樹とりはしゅくすちちゅうのじゅ  僧敲月下門そうはたたくげっかのもん
過橋分野色はしをすぎてやしょくをわかち  移石動雲根いしをううつしてうんこんをうごかす
暫去還来此しばらくさりてまたここにきたらん  幽期不負言ゆうきげんにそむかず


僧(作者の賈島?)が、
ポツンと一軒家みたいなとこに隠棲する
李凝さんの家を訪れた。

けど、
いなかったからまた来まーす!
みたいな感じ?

で、この詩を創るときに、
月下の門を、「敲く」か「推す」か迷ったってことから、
「推敲」の文字が出来たと。

この時、考えすぎて、韓愈さんという大御所に
突っ込んじゃって、話を聞いてもらったら、
それは「敲く」がよかろう、と。

やっぱサウンド的に「敲く」ほうがよかったのかな?

ということで、賈島「題李凝幽居」ですた~。゜。


★\(^^)/☆

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