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【就活】027 事例1:バスケの青年②

【就活】なべじゅんコーチの「みんな 自分らしく」 No.27

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* 自分らしく、自分の魅力を伝える就活へ*
* 第2章 自己分析編         *
*  8.事例1: バスケの青年②   *
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就活学生さんを コーチングで支援している ”なべじゅん” コーチです。

先日は、自分の魅力を具体的に伝えるために、「●●な リーダーシップ力」と 自分固有の【修飾語】 を活用することをご紹介しました。
今日は続きで、実際にどのようなコーチング(質問)を行ったのか、をご紹介していきます。
 
 *前回を読んでいない方は、No.26から読んでくださいね。 

*記載の内容は、実在する学生さんではありません。これまで相談を受けた事例を土台に、よくあるケースとして一部創作しています。
 

2)実際の質問(コーチング)

では、Aさんの「本当の魅力・こだわり点」、「何を伝えることが自己アピールになるのか」を明らかにするために、コーチングの手法で質問をしながら、Aさんの本当に伝えたいこと=魅力を【言葉化】することを、行っていきます。
やることは、これまでの回で説明してきた、流れそのものです。
 
 

1. 強い「感情」が現れた場面を探す

これまで説明してきたように、自分の強い感情が生じた体験(プラス感情 or マイナス感情)を思い出してもらい、その中の一瞬についてリアリティを感じながら、特定の場面を想い出すことで、その場面での感情を取り出すことができましたので、まずは、そこからアプローチしています。
 
*以下、
 Co: コーチ役、なべじゅん の発言です。
 CL: 学生Aさん の発言です。
 
Co:Aさん、高校のバスケで、とても嬉しかったこと(プラス感情)、または とても悲しかったこと(マイナス感情)の場面で、思い出すものを教えてもらえますか?
CL:そうですねー・・・。
場面①:嬉しかったのは、やはり 高校3年の時に、みんなで頑張って 全国3位になれたことですね。
Co:それは嬉しいですよね。ESシートにも、それを書かれていますもんね。
CL:はい!(笑顔)
 
Co:では逆に、とても悲しかったとか、辛かったとかは、どんなことが思い出されますか?
CL:そうですねー、練習は常にキツイものだったんですけど、今出てきたのは、
場面②:1年生で入部した頃に、仲間と夜中まで自主練していたのが、つらかったし、最後には良かった、と思えた体験でしたね。
Co:そうなんですね、そのお話(場面②)をもう少しお聞かせいただいてもいいですか?
 
 
<実現したい夢>

CL:はい。私は中学時代からバスケをやっているんですけど、高校はバスケの強豪校を選んだんです。そこで絶対レギュラーの座を勝ち取り、全国大会で優勝する! という夢を持っていました。
CL:でもバスケ部に入ってみたら、やっぱり日本中から上手いメンバーが集まってきているんですよね。
これは簡単にはレギュラーの座は取れないかもしれない、だけど同時に、毎日練習を一生懸命頑張って、レギュラーの座まで登り詰めようと思いましたね。
Co:ほう、それで。
CL:練習は毎日遅くまであるのでヘトヘトになるんです。そんな中でも、同じ1年同士で仲が良くなって、いつも一緒につるむメンバーが自分を入れて4人いたんですね。
この4人で練習終わりに、一緒に飯を食べて帰るのが決まりでした。
CL:飯を食べながら、今日の練習はどうだったとか話すんですけど、やはりレギュラーになりたい、との話になるんですよね。
 今は先輩方がいるので、すぐにレギュラーにはなれないけど、将来なんとしても4人全員でレギュラーの座を勝ち取って、最後にはレギュラーとして、全国大会で優勝したトロフィーを掲げながら一緒に写真に写ろう! と誓い合ったんですよね。
Co:いいですね~。
 
CL:でも、すぐに、悲しいことが起こったんです・・・
Co:悲しいこと、と言うのは?
CL:やはり人数も多く居る状況なので、練習試合でテストをして1軍と2軍に分ける、と 監督が言い出したんですよ。
Co:なるほど、それで。
CL:全員がテストを受けたんですが、さっきの4人の中では、私だけがなんとか1軍に残れたんですが、後の3人は2軍行きになってしまったんです。
 
Co:そうなんですね。その時、あなたの中では どんなお気持ちでしたか?
CL:いや、すごく悔しかったです。約束したのに、一緒にレギュラーになるという道が閉ざされた気がして・・・、すごく悲しいという気持ち もありました。
Co:そうでしょうね、それは悔しかったでしょうね。
 
Co:では、あなたは、(ESに書いていただいたように) <あなた一人だけで> レギュラーの座を勝ち取って、最後には、全国3位になれたんですね。
  (*わざと、一人“だけ”で、と言ってみました)
CL:いえ違います! 私は、そんな一人だけでなれればいい、と思うような人間じゃないですよ!
(*やや怒り気味に言ってくれました。)
 
 
<仲間への働きかけ>
Co:あー、それは失礼しました。
  では、Aさんは、何をされたんですか?
CL:いや、約束が、私たちの夢が崩れるなんて、イヤじゃないですか。
ですから、2軍になった3人に私から声を掛けて、「一緒に 自主練をしよう!」と言いました。
 
CL:毎日夜遅くまで全体練習があるので、しんどいんですが、週に3日、学校外で練習ができる場を探しました。
街中にある遊び用の場所、半面バスケコートなんですけど、夜中でも近所の家から怒られないようなところを見つけて、そこで練習をしました。
Co:練習の時は、どんな感じだったんですか?

CL:薄暗い街頭が1個しかないんですよ。
スマホで動画を撮っては、その薄暗い街頭の下で、4人頭を突き合わせて、汗がポタリ、ポタリと、滴り落ちる中で、・・・ 
体の動かし方をこう変えてみようとか、もっとこうしよう、と言っては、またやってみる。
・・・そんな自主練を半年続けました。
 
Co:いやー、すごい努力ですね。
CL:そうですね、今思うと、本当によくやったな、と思います。
 
CL:そうしたら、半年後にメッチャうれしいことが起きたんですよ。
Co:え、どんなことなんですか?
CL:監督がまた、1軍と2軍の入れ替え戦をやるぞ、と言い出したんですよ。
 おそらく監督は、努力次第で 人の成長度合いが変わってくるって、最初から分かっていてのことだと思います。
CL:その結果なんと、残りの3人も1軍に上がることができたんです!
  あー、これで、また夢に向かって4人で進むことができる! と思いました。
Co:それは、すごいですね。皆さんの半年間の努力が報われましたね。
CL:はい、そうなんです(笑顔)。
 
 

―――――――
 今日は、ここまでにしましょう。

 次回はこの続きで、「感情」から「ニーズ」「価値観」を取り出していきます。


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■ Finding Mine 代表  なべじゅんコーチ
 感情に着目した自己分析から「自分らしさ」を引き出す 寄り添いコーチ





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