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「やってみる」のはそんなにコワくない

 私は、職場の研修部門で、FPの受験指導などをしていたことがあるのですが、多くの方が、受ける前から、落ちることを心配してしまい、逆に心配しすぎて、却って勉強しなかったり、受験そのものから退却してしまったりという「自己矛盾」的な対応をしているのを見て、すごく不思議に思っていました。

 私などは、「落ちることは、ちっともカッコ悪いことじゃない。むしろ、受験から逃げることの方がダサいこと。」と感じていますので、そのように伝えていますが、私が、「落ちることは決してカッコ悪くないんだ。」と伝えると、何か腑に落ちるところがあるようで、落ちてもいいから、やってみようとチャレンジしてくれる人が多かったです。

 大体において、世の中、要領のいい人ばかりではなく、最初からうまく行く人の方が少ないのです。

 ですので、
 ①落ちるのも覚悟で受験してみる
⇒②実際に、落ちたら、ちょっとイタかった
⇒③次回は、ちょっと工夫してみる
⇒④そしたら、受かっちゃった…
でも、「全然いいじゃん」
と思っています。

 一番いけないのは、「やればできる」と言って、「できないのは、真剣にやっていないからだ」と、ずっと言い続けている人です。

 「やればできる」って、いつの日のことですか? それはいつから始めるんですか? 真剣になるのは“今日”“今すぐ”じゃなくて、いつなんですか?

 私は、要領はあんまり良くない方ですが、とにかく、その分、取りかかりは早い方なんです。

 要領は悪いし、物覚えはあんまり良くないしで、結構、試験にはしばしば落ちるのですが、着手がとにかく早いので、迷ったまんま、ずっと動かない人よりも、結果的には、何歩か先を行っていることが多いです。

 「やればできる」って、別にウソではないのですが、逆に言うと、「やらない人は永遠にできない」のですね。

 だから、「自分は本気になっていないだけ」とうそぶく人がたくさん出現してしまうのだろうと思います。

 実は、いろいろなことを始めるのにあたり、「本当に“やる気”になることが一番難しい」のです(^^;)。

 確かに、やる気になれば、後は早いのですが、何もないところからは、何せやる気そのものが出現しないのです。

 ですので、やる気を出すためには、とにかく、まずは「やってみる」ことから始めることが大切です。

 やってみる中で、いろいろと試行錯誤して、ああでもない、こうでもないってやってみて、その中で、大なり小なり、「失敗という名の教訓」を得て、最終的には、成功に至る…。

 私は、要領は良くないのですが、昔から、動き出すのが、すこぶる早い方で、「結婚に至る“お見合い”の数は20~30回(正確に数えていない)」、「社労士は4回目、CFPは5回目で合格(資格予備校にかなりつぎ込んだ)」、「ちなみに、東京大学は現役じゃなく、一浪(当時は、“人並み”と呼んだ)」という有様です。

 とはいえ、お見合い行動に出なかった友人たちは未だに独身ですし、いろいろ資格を論評する人たちは、未だ何も資格を取得していないですし、東大だって、単なるあこがれやあるいは嫉妬の対象のままなんです。

 やりたいなと思うことだったら、ちょっと試しにやってみたらいいです。確かに、人には向き・不向きがありますから、それの適性もありますが、それだって、試してみないとわかりません。

 世の中、「トライ・アンド・エラー」が常道で、「トライ」しない人には、何も訪れません。「エラー」の中には、次につながるすごい教訓があるものです。「着手」して既成事実化することです。そう“今すぐ”にね!!

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