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主役は自分。だから全部やる。【イベントレポート】こどもが運営するボードゲーム会@すたらぼ

勤労感謝の日である11月23日。この日は友人であるぼーさんこと上坊信貴先生が運営する教室「すたらぼ」でのイベントへお邪魔させてもらった。

こどもが運営するボードゲーム会

嵐電の降り方がわからず乗車駅をひとつ過ぎてしまい、徒歩で向かって15分ほど遅刻参加した本イベント。受付や案内も子どもたちが行っていたというのを後ほど聞いて、嵐電の中で呑気に漫画を読んでいた自分に「もう!」と怒りました。

ということは置いといて、今回参加させていただいたのはこちらのイベント↓

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イベントの企画から運営までを子どもたちが行なっているということで、子どもたちがどんな様子でゲストを迎えているのか、会の間ぼーさんはどんな動きをしているのかを見て学ばせてもらおうと思い参加しました。(あと、単純にボードゲームがしたかった)

ボードゲーム体験

15分ほど遅れたぼくをぼーさんが迎えてくれました。早速近くのテーブルにいた男の子に声をかけるぼーさん。

「遅れて来られた方がいるんやけどどうしよう?」

するとその男の子(仮にAくんとします)は「じゃあここで一緒にやりましょう」と快く迎え入れてくれました。

テーブルにつくと、Aくんは「このゲームはどのようなテーマのゲームか」「どのような手順でプレイするか」を説明してくれました。人見知りをする様子もなく、上手に説明をしてくれました。普段からいろんな大人と関わる機会があるのかな?先にAくんとプレイしていたじんペーさんを含めた3人でプレイすることになりました。

1)【PENGUIN PARTY】

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自分の手札をできるだけ場に出した人が勝つゲーム。ピラミッド型にカードを配置していくのですが、自分の持っているカードと相手の持っているカードの種類を予想しながら、2手3手先を予測してカードを出していくのが非常に面白かったです。

2)【それはオレの魚だ!】

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小さなペンギンの足場がポイントとなっており、足場がすべてなくなった時に一番ポイントが多い人が勝つというゲーム。移動するたびに足場がなくなっていくので、「どこを崩せば相手は嫌がるか」「自分が欲しい足場を得るためにどうやって相手を誘導するか」を考えながらプレイするのが面白かったです。

ここまでプレイして他のテーブルに移動することに。二つともめちゃくちゃ面白かった…!全部買いたくなっちゃう…。

テーブルを移動し、今度はBくんが迎えてくれました。Bくんはあまり人とコミュニケーションを取ることが得意でないように見えました。しかし、一生懸命準備したんだろうな。ゲームの概要が掴めるような説明でしたし、ゲーム中もわからないところは丁寧に教えてくれました。

3)【はらぺこバハムート】

Bくんとプレイしたのはこちら↓

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もう説明を聞いている時から「なんか遊戯王に似てるなー」と思いながらワクワクが止まりませんでした。このゲームは相手のライフポイントを0にすれば勝つというゲーム。攻撃する手段は、まものカード、呪文カード、アクションカードの3つ。

一つの山札をシェアしながら戦うのですが、まものカードが3種類しかなかったり山札全体の量が非常に少なかったりというところが特徴的であり魅力だなぁと思いました。

ぼーさん曰く、「財力に左右されないゲーム」とのこと。遊戯王などのカードゲームはたくさんカードを買ってもらっている子がやはり強くなりがちです。その辺りの条件がイーブンになっているところが素敵でした。

1回目でルールを掴み、2回3回とプレイして(2敗1勝。もてなしてくれるけど勝負は負けてくれません笑)、周りのテーブルが空いていないか見てくれるBくん。

ちょうどその時、先ほどのAくんが声をかけてくれたので「まだやったことのないゲームがあったから一緒にやってほしい」とお願いしてプレイすることに。

4)【ゲシェンク】

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このゲームは3人以上でプレイするものらしく、空いていたテーブル担当のCくん、小学2年生のゲストDくんが来てくれて一緒にプレイしました。

Cくんは細かいところに気がついて、Aくんのルール説明中に不要なカードをさっと抜いてくれたりポイントとなるチップの配布準備をしてくれたりしていました。

そして二人とも、2年生のDくんにめっちゃ優しい…!!!「ここまでわかる?」など年齢に応じて説明を変えているところが素敵だなぁ。相手意識が強くなるほどに伝える方法を工夫しようとするものなんですね。

ゲームの方は、これまた面白い内容でした。11のチップを削りながらカードに書かれているマイナス点を相手に押し付け合うゲーム。「どのカードを受け取るか」、「相手にどのカードを渡さないようにしたいか」を自分のチップの枚数に気を配りながら考えるのは、脳みそがフル回転しているのを感じられて刺激的でした。

ダシェンクも1回目でルールを掴み、2回目をプレイ。途中でイベントの終了時刻となりゲームを終了しました。

感想インタビュータイム

ゲーム体験の時間が終わり、その後は「感想インタビュー」の時間でした。企画・運営をしていた子どもたちがゲストの元へ行って、「自分の説明はわかりやすかったか」「どのゲームが面白かったか」など質問していました。

個人的にはこの感想インタビュータイムが一番興味深かったです。ゲストとして招いた大人やこどもから生のフィードバックが得られる機会なんてなかなかありません。このインタビューで自分のできたところもうまくいかなかったところも見えるようにすることで、次のイベントへ繋がっていきます。

ぼくの元にはAくんとBくんがインタビューに来てくれたので、率直に意見を伝えました。「いい」「悪い」ではなく、「ゲストであるぼくがどう感じたか」「どうしてほしかったか」ということを。二人とも一生懸命メモを取って聞いていて、「次も来よう」って思っちゃいました(笑)

その後は、ぼーさんからのお話があり解散。帰りの受付や後片付けも子どもたちが行っていました。

子どもたちがつくったポップ

各テーブルに置かれていたポップ。一人につきひとつ担当して作成したそうです。

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↑こちらはパワーポイントで作成したみたい。めっちゃ見やすいデザイン…!

ぼーさんは…

ゲーム体験の時間、チラチラとぼーさんの様子も見ていました。ぼーさんはいろんなテーブルを周りながら生徒の子どもたちに声をかけていました。しかし、その声かけも基本的には「指示」ではなく「問いかけ」が多かったように思います。

「ここを考えてごらん。」「ここどうする?」と子ども自身にどうしたらいいかという答えを考えさせていました。それは片付けも同様。「どこから片付けたらいいかな?」と子どもたちに問うていて、子どもたちと関わる言葉一つひとつに意図をもっていることが見えて非常に勉強になりました。

ひとりごと

いかがだったでしょうか?子ども主催のボードゲーム会の様子が少しでも伝わっていれば嬉しいです。学校だけでなく、さまざまな場面で子どもたちが自分達の力で何かを作り上げていく経験を積ませてあげたいなと思った1日でした。


ぶっく📚


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ボードゲームはもちろん、ビジョントレーニングの講座や研修などもされているので教育関係の方々はフォローしていて間違いはないはず。(ぼくの勤めている学校でも研修をお願いしたこともあります)


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