タケハタ

プログラマとしてIT業界でシステム開発に従事。 その中でエンジニアリングマネージャー、…

タケハタ

プログラマとしてIT業界でシステム開発に従事。 その中でエンジニアリングマネージャー、テックリード、企業のボードメンバーや技術顧問など様々な形でマネジメントに関わってきた。 自己紹介記事 https://note.com/n_takehata/n/n47732f0367ee

最近の記事

採用の成功とはどういう状態か?

最近自分の採用の経験を振り返った時に、なにか実績として可視化したいなと考えています。 その中で面接などを経験した人数や採用した人数、さらに採用した中で成功した人数を出すのはどうかと考えていました。 しかし、そもそも「成功した採用」とはどういう状態なのか?という疑問にぶつかりました。 そこで組織で人材を採用した時に、それが成功だったかどうかを判断する基準を、3つ考えてみました。 組織に一定以上の期間定着しているまず、入った組織に一定以上在籍して定着していることは必須です。

    • 雑談が生まれることで得られる3つのもの

      先日Amazonが社員に週5出社を求めることにしたという話が、話題になっていました。 コロナ禍以降リモートワークをする企業が(特にIT関連の企業などで)大幅に増え、その中で「リモートの難しさ」や「出社回帰への是非」といったところは多く議論され、コロナ禍が終息した現在は出社回帰を考える企業はさらに増えているように思います。 みんながオフィスへ出社して働くことのメリット、またリモートワークをする際の難しさとしてよく挙げられるものの一つとして、雑談のしやすさがあります。 今回は

      • 毎年同じ成果を出し続けるだけでは成長していないのか?

        1年に1回、あるいは半期に1回くらいの頻度で査定や評価、来期の目標設定を従業員に対して行う組織は多いと思います。 その時によく見られるのは「前期からどれだけできることが増えたか」「どれだけ多く確実にできるようになったか」などの差分を評価されやすく、「前期までと同じことをやって、同じような成果だった」という状態は、評価が据え置きになることが多い気がしています。 しかし「同じ成果を繰り返し何度も出せる」ということは一つの評価されるべきことなのではないか、と個人的には考えています

        • 会議やプレゼンの進め方もプロジェクトのスケジュール管理と同じ

          会議やプレゼンなど、複数人または一人で話をする場で、予定していた時間内になかなか終わらないという経験のある方は一定数いると思います。 会議なら議論が長くなってしまいアジェンダが全然進まない、プレゼンなら内容を詰め込みすぎて話が長くなってしまった、など様々です。 こういった問題は30分や1時間といった短い時間の中で起こることですが、結局はスケジュール管理の問題です。 それはプロジェクト進行など長い期間の中でのスケジュール管理と、やり方の通ずる部分があります。 プロジェクトの

        採用の成功とはどういう状態か?

          チームで人を受け入れる時にやって良かった6つのこと

          過去にメンターやトレーナーなど、チームに人を受け入れる役割(いわゆるオンボーディングの担当)を何度もやってきました。 幸いなことに、どの方も組織内に溶け込んで一定の評価を得つつ、気持ちよく一緒に働けた方ばかりでした。 そこで今回は、これまで新しい人を受け入れる際にやって良かったこと(活躍していくために効果があったこと、受け入れた人から良かったと感想をもらったこと)を6つ紹介したいと思います。 1. 目標に「全員が◯◯さんと3回ずつ話す」という項目を入れるこれをやった当時に

          チームで人を受け入れる時にやって良かった6つのこと

          採用も育成も人と向き合えることが最重要

          採用も育成も仕組みだけでは成り立たない採用や育成に関して、現代では様々な方法論があり、各企業でやり方を整えて仕組み化していることもあります。 採用で言えば面接のやり方(構造化面接など)があったり、育成ではコンテンツを揃えたり。 しかし、仕組みはあくまでも手段であり、それをやっていれば絶対上手くいくというものではありません。 特に採用や育成は人との関わり方が大きく影響するものなので、仕組みがあるからとその手順に載っていることをやるだけでなく、本質を理解して「この人にはどう接

          採用も育成も人と向き合えることが最重要

          余裕があると物事は進む

          やらなけらばならないことは大体複数ある仕事をしていると、やらなければならないことを複数持っていることはよくあると思います。 単純に複数のタスクを依頼されている場合や、通常業務以外のなにか(自分の仕事について企業ブログを書く、飲み会の幹事など)を持っている場合もあります。 もちろん一人の人があまりに色々なことを持ちすぎている状態はそもそも良くないですが、それでも多少並行して持つことはどうしても起こります。 持っているタスクが多くなってきたら他人に移譲していくべきではあります

          余裕があると物事は進む

          全てをオープンにというのはマネジメント都合

          SlackやTeamsなどのチャットツールを使う時、「できるだけオープン(みんなが見ている)チャンネルで会話するようにしたい」と考える組織はよくあります。 一部の人で話し合われている内容など、人によって情報が伝わらない状況などを防ぐためにも、正しいことだとは思います。 しかし、その「オープンさ」を求めることがあまりに強くなりすぎると、マイナスを生むこともあります。 どうしてもオープンにできない話はあるまず前提として、どうしてもオープンにできない話はあります。 例えば以下の

          全てをオープンにというのはマネジメント都合

          長時間労働しても量は増えず、質は低下する

          長い時間働いたり、休日出勤をしたりして仕事を予定に間に合わせようとした経験は誰しもあると思います。 タイミングによっては必要なことかもしれません。 しかし、それによって心身の健康に影響をきたすと、いくら長く働いてもマイナスになってしまうこともあります。 最近は長時間労働などのブラックな環境に厳しい世の中になってきていますが、それでもなくなってはいませんし、自ら頑張ってしまう人もいます。 今回は改めて、長時間労働をすることによるマイナス面について言語化していきます。 追い込

          長時間労働しても量は増えず、質は低下する

          話しやすい空気を聞く側も作る

          勉強会や会社に入社した際のオンボーディングコンテンツなど、講義形式でプレゼンテーションなどを聞きに行く機会はあると思います。 そういった時、話を聞く側の人も話す人が話しやすい空気を作れるよう意識することで、より良い時間を過ごすことができるようになります。 今回は「話しやすい空気を作る」ことの良さや、どうやってその空気を作っていくかというやり方を紹介します。 大人数に対して話すことの難しさまず、プレゼンでもなにかしらの講義でも、大人数の前で話すのは通常の対話とは違う難しさが

          話しやすい空気を聞く側も作る

          会議を待つことはリスクを高める

          会議というのは便利です。 話したいメンバーが一同に会して時間が抑えられていて、なにか話したい時に「会議でついでに話そう」と思うこともあるかもしれません。 しかし、その話題は会議の場に持っていくことが、本当に適切なものなのでしょうか? 「次の会議で話そう」となることはよくある自分の作業をしている中で、誰かに聞きたいことや議論しなければならないことが出てきた時、「明日会議があるからその時に相談しよう」といったように会議を待ってしまうことがよくあります。 また、誰かと話していて

          会議を待つことはリスクを高める

          カメラをオフにすることはコミュニケーションの難易度を上げる

          コロナ禍以降、リモートワークが増えZoomなどでオンライン会議をする人は大幅に増えたと思います。 私は2020年以降ずっとリモートワークで仕事をしていますが、初期の頃から気になっていたこととして、オンライン会議でカメラをオフにすることがかなり多いことです。 慣れては来たものの、それによるコミュニケーションの取りづらさは一定感じ続けています。 オンライン会議ではカメラがオフのことも多いリモートワークの環境では、会議はZoomやGoogle Meetなどのツールを使い、オンラ

          カメラをオフにすることはコミュニケーションの難易度を上げる

          怒ることはコストの高いコミュニケーション手段

          最近はパワハラなどが問題で取り上げられることも増え、仕事で怒鳴ったり怒ったりする人は昔よりは減ってきているかもしれません。 しかし、それでも人間なのでイライラしてついカッとなってしまったり、強い口調で話してしまうことはあると思います。 しかし、「怒る」ことは多くの人を不快にさせたり、あまり有益なコミュニケーションではありません。 今回は「怒る」ことでかかるコストやデメリットについて、言語化していきます。 怒ることはみんなが疲れる怒るという行為は、とてもコストがかかります。

          怒ることはコストの高いコミュニケーション手段

          「どういう意味ですか?」と聞き返さなければならないのはコスト

          SlackやTeams、LINE WORKSなどビジネスチャットツールを社内のコミュニケーションで利用している企業は多いと思います。 特にコロナ禍以降リモートワークを導入している企業が増えてからは、より利用されるようになってきているように感じます。 しかしビジネスチャットツールは非同期(双方が反応できるタイミングで反応する)でのコミュニケーションになるため、すぐに反応できるとは限りません。 そのため意味や意図のわかりづらい伝え方をしてしまうと、口頭でのコミュニケーション以上

          「どういう意味ですか?」と聞き返さなければならないのはコスト

          謙虚すぎることは美しくない

          日本人は謙虚であることが美徳とされることが、昔から多いです。 得意なことだからといって調子に乗るのは良くないですし、満足せずより成長を求めていくのは素晴らしいことです。 しかし得意なことなのに謙虚すぎるがゆえ、まるで全然できないことかのように考えてしまうのは、ただ自分の良さを消してしまうことにつながる可能性があります。 今回はそんな美しくない謙虚さについて書いてみます。 人間誰しも得意なこと、苦手なことはあるどんな人でも得意なこともあれば苦手なこともあり、それは仕事ですご

          謙虚すぎることは美しくない

          調子が良い時ほど課題を感じる

          組織の調子が良いと気分も良いですし、何も課題がないかのように感じてしまうことはよくあります。 しかし、実際にはそんなことはなく、常に何かしらの課題が潜んでいます。 調子が良いからと、それに気づけず放置してしまっている状態になると非常に危険です。 課題のない組織は存在しないまず大前提として、課題のない組織は存在しないです。 どんなに良い組織でも必ず大小様々な課題を抱えています。 組織は常に変化し続けますし、変化とともに新しい課題が生まれ続けるからです。 むしろそれを常に認識

          調子が良い時ほど課題を感じる