調子が良い時ほど課題を感じる
組織の調子が良いと気分も良いですし、何も課題がないかのように感じてしまうことはよくあります。
しかし、実際にはそんなことはなく、常に何かしらの課題が潜んでいます。
調子が良いからと、それに気づけず放置してしまっている状態になると非常に危険です。
課題のない組織は存在しない
まず大前提として、課題のない組織は存在しないです。
どんなに良い組織でも必ず大小様々な課題を抱えています。
組織は常に変化し続けますし、変化とともに新しい課題が生まれ続けるからです。
むしろそれを常に認識して改善し続けられるのが、良い組織とも言えます。
たとえ同じことを繰り返しているようでも、周囲や世の中の環境は変わっていきますし、働いている人の心情や家庭環境なども変わっていくかもしれません。
また、一つ課題を解決したとしても、そのアクションに伴う変化とともに新しい課題が生まれることもあります。
調子が良いと課題がないかのように錯覚する
しかし、組織の調子が良い状態だと、課題がないかのように錯覚してしまうこともよくあります。
うちのチームは目標を毎回達成できていて完璧だ
立てた計画通りに作業が進んでいるし何も問題ないだろう
成果も出ているし、メンバーから不満の声も挙がらないから良い組織だ
など、良い状態であるからと、何も課題がなく何かを変える必要がないと感じてしまっています。
また、良い状態で動いているものに、変化を加えると壊れてしまうのを恐れてしまうこともあります。
しかし、実際は良い状態だからとそのまま保っているだけでは、その状態はすぐに終わりを迎えます。
気づかないうちに課題が組織を蝕んでいる
前述のように、周囲や世の中の環境だったり、働いている人の状況は常に変化していきます。
もし今が調子が良かったとしても、あくまでその時の環境、状況で今のやり方が上手く当たっていたに過ぎません。
売上が高い状態が続いていたとしても、流行りが変わったり強力な競合が出てきて一気に下がるかもしれません。
作業が順調に進んでいるように見えても、実はたまたま不確実性の少ない作業が多かっただけかもしれません。
メンバーからの不満が全然挙がらないけど、ただ言いづらい雰囲気でみんな我慢しているだけかもしれません。
今すでに起こっていることもありますし、今後起こりうる可能性として考えておく必要もあります。
こういうところに、特にマネジメントをする立場の人などは常に注意を払っておく必要があります。
課題が挙がらなくなってきたら注意
組織の話をしていて、課題が全然挙がらなくなってきた時は注意が必要です。
同様に変化を起こすアクションがなくなってきた時も、じわじわと課題が積み上がっている可能性があります。
もちろん調子が良いのに常にネガティブなことを言い続けるのはチームの士気を下げてしまいますし、良い部分は良いと喜ぶべきです。
しかし、その時に「何も課題がない」と考えてしまうのは危険です。
良い部分はしっかりポジティブに捉え盛り上げつつ、その中でも潜んでいる課題に目を光らせ、然るべき時に対応していくことが重要です。
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