話しやすい空気を聞く側も作る
勉強会や会社に入社した際のオンボーディングコンテンツなど、講義形式でプレゼンテーションなどを聞きに行く機会はあると思います。
そういった時、話を聞く側の人も話す人が話しやすい空気を作れるよう意識することで、より良い時間を過ごすことができるようになります。
今回は「話しやすい空気を作る」ことの良さや、どうやってその空気を作っていくかというやり方を紹介します。
大人数に対して話すことの難しさ
まず、プレゼンでもなにかしらの講義でも、大人数の前で話すのは通常の対話とは違う難しさがあります。
複数人に対して全員にちゃんと伝わる話し方を意識しないといけませんし、全員の様子を見て伝わっているか確認しながら話す必要があります。
当然その人数が増えれば増えるほど難易度は上がっていきます。
そんな中で聞いている側の人たちがみんな無表情で、なんの動きもなく聞いていると話している側は不安になります。
ちゃんと伝わっているのか、どういう感情で聞いているのかがわからないためです。
なので話を聞く側の人たちも、話す側の人の気持ちを理解して、話しやすい空気を作るように意識した方がいいというのが今回のお話です。
話しやすい空気を作ることで、より良い情報を得ることができる
話しやすい空気を作ることは、話をする側がやりやすくなるというのもありますが、聞く側の人にもメリットがあります。
話しやすい空気になることで、話す側の緊張や不安が抜けて聞きやすい話になる可能性が高いです。
緊張していると考えていた通りに話せず、順序がぐちゃぐちゃになってしまってよくわからない内容になってしまうかもしれません。
話が飛んでしまったりすると、そもそも聞けたはずの情報が漏れてしまいます。
また、緊張して噛んだりどもったりしながら話していると、聞く側もそれが気になって集中できなかったりすることもあると思います。
そして話す側の人が気持ちよく話している方が、その場全体の空気としても確実によくなります。
聞く側の人も質問などしやすくなって活発にコミュニケーションが生まれれば、ただ聞いているだけでは得られなかったより有益な情報が得られます。
話しやすい空気の作り方
話しやすい空気を作るポイントとしては、主に以下の2つがあると考えています。
頷いたり笑ったり、リアクションをする
なんでもいいので質問をする
個人的には自分が話す側の時にこれがあるだけで、話しやすさが格段に上がります。
たったこれだけのことと思うかもしれませんが、話を聞いている時にリアクションも全くせず、無表情で聞いているだけの人は実際に多いです。
ただ集中している場合もあれば、ボーっとしてしまっていることもあるかもしれません。
頷いたり笑ったり、リアクションをする
理解できたり「なるほど」と思ったことがあれば、頷きましょう。
微動だにせず聞いていると伝わっているのか、あるいはちゃんと聞いているのかさえわかりませんが、頷いていれば「とりあえず伝わってそうだな」と安心して話すことができます。
ちょっと冗談を交えたり、クスッとするような話があった時には遠慮なく笑いましょう。
冗談を言ったつもりが無反応だと、緊張感が走ります。
よくわからなかったら、首をかしげたり顔をしかめたり、わからなそうな顔をしてもいいです。
そうすれば話す側の人も一旦話を止めて確認したり、わかりやすいように伝え直すということができます。
なんでもいいので質問をする
講義などの場では、一定のタイミングで区切りながら「ここまででなにか質問はありますか?」と聞くことがよくあります。
そういう時、誰もなにも質問がないとやはり「伝わっていないのかな」あるいは「みんなあまり興味がないのかな」と不安になってしまいます。
また、そこで緊張感が高まったりモチベーションが下がって、その後の話し方に悪影響を与えてしまうかもしれません。
なので、なんでもいいので質問をしてみるのを意識してみると良いです。
よくあるのが「こんな基本的なこと聞いていいんだろうか?」と遠慮してしまうパターンですが、遠慮なくしていいです。
むしろ周りもみんな同じことを考えていたりするので、聞くことによって全員の疑問を解決できる場合もあります。
あともし質問という形で思い浮かばなかったら、自分の理解の確認でもいいです。
「この話ってこういう意味だと思ったんですけど、あってますか?」というような聞き方です。
間違っていた場合はそこで修正することができますし、周りの人も同じように認識を合わせることができます。
あっている場合も、話す側の人は大体「あっている」「あっていない」で答えるだけでなく、詳細や補足情報など追加で話してくれることが多いので新たな情報が得られます。
あと、これらのことはなるべく序盤(最初の質問タイムなど)でできるといいです。
一番最初の質問というのはみんなしづらいので、誰か早い段階でしておくことでその後の質問も出やすくなります。
また序盤にコミュニケーションが生まれることにより、空気も良くなり双方話しやすい、聞きやすい状態に持っていきやすいです。
勉強会や講義形式の場も双方向コミュニケーション
勉強会や講義形式のプレゼンの場など、どうしても話す側の人が聞く側の人に一方的に伝えるような形になってしまいがちですが、これらの場も結局は双方向コミュニケーションです。
役割や話している量が違うだけで、対話をすることで初めて有益な場になります。
もしそれがなければ、動画で撮っておいてみんなが好きな時に見ればいいだけです。
もちろん規模感や会の目的にもよりますが、こういった場所に話を聞きに行く時は、「コミュニケーションをする」ことを意識して参加できると双方にとってより有益な時間になるのではないかと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?