カメラをオフにすることはコミュニケーションの難易度を上げる
コロナ禍以降、リモートワークが増えZoomなどでオンライン会議をする人は大幅に増えたと思います。
私は2020年以降ずっとリモートワークで仕事をしていますが、初期の頃から気になっていたこととして、オンライン会議でカメラをオフにすることがかなり多いことです。
慣れては来たものの、それによるコミュニケーションの取りづらさは一定感じ続けています。
オンライン会議ではカメラがオフのことも多い
リモートワークの環境では、会議はZoomやGoogle Meetなどのツールを使い、オンラインですることが基本になってきます。
組織によっても違いますが、カメラをオフにして音声だけで参加する人も多くいます。
ネットワークの環境的にカメラをオンにすると重くなってしまったり、家なので背景を映したくなかったりと、事情は色々とあると思います。
顔が見えないとコミュニケーションの難易度は上がる
しかし、顔が見えない状態で会議はコミュニケーションとして難しさ、やりづらさがあります。
表情やリアクションは視覚から得られる重要な情報
人間は会話をする時、相手の表情やリアクションを見てどう伝わっているかも意識しながら話します。
頷いているからここまでの話は伝わっているだろう
不思議そうな顔をしているので理解できてないかもしれない
笑っているから面白かったのだろう
嫌そうな顔をしているので今の言い方は良くなかったかもしれない
など様々です。
相手が頷きながら聞いていてくれれば安心して進められますし、わからなそうな顔をしていたら「ここの話の意味伝わってますか?」と一回止めて確認し、そのタイミングで解消することもできます。
また、なにか嫌な顔をしていたら言い方が悪かったかもしれないので、「今のは◯◯という意味で」と補足することもできます。
つまり表情やリアクションなどは、視覚から得られるコミュニケーションにおける重要な情報です。
情報が欠落することにより正確なコミュニケーションがしづらくなる
しかし表情やリアクションが見えないと、その重要な情報が欠落してしまい、相手にどう伝わっているかがわからないまま話すことになります。
カメラがオフだからと言って、都度声で反応して言う人もなかなかいないと思います(あまりに声が入ってもノイズになるので)。
そのため特にファシリーテーターなど、説明したり話すのが多い人にとってはやりづらい状況が生まれやすいです。
また話を聞く側としても、話している人がどんな表情で話しているかを見て、声のトーンなどと組み合わせて、どういうニュアンスで言っているのか理解したりもします。
こちらも表情が見えないことで上手く伝わりづらくなり、例えば笑いながら軽い冗談で話していたのに重く話していたように感じたりと、齟齬が生まれる可能性があります。
そのため伝える側も、カメラがオフだと音声の情報だけで相手に言いたいことを正確に伝えることが求められます。
視覚情報があれば言葉が通じなくてもコミュニケーションが取れる
余談ですが、海外の人とコミュニケーションを取る時に、英語が全然話せなくてもボディランゲージでなんとかなった経験がある方は多いと思います。
しかし、もしこれが電話で音声だけでコミュニケーションを取るとなったら、何も伝えられなくなってしまうでしょう。
そのくらい視覚から得られる情報は、コミュニケーションの上で重要なものということです。
一緒に働いていても顔をよく覚えてないこともある
ずっとカメラをオフにしていると、同じチームでずっと一緒に働いているのに、顔をよく知らないということにもなりかねません。
入った時の自己紹介の時だけはオンにしていることもありますが、それでもその1回きりではすぐ忘れてしまいます。
入社して半年くらい経って「チームの人の顔よく覚えていないんですよね」と言っている人に会ったこともあります。
顔がわからないというのは、同じチームに働いているのにどこか遠くにいるような感覚になりますし、チームとして一体感を持って仕事をするにはマイナスです。
また前述の表情のことも含め、普段から顔を見てリアクションをしている姿などを見ることで、相手の人となりが見えてくることもあります。
できれば顔を突き合わせて話したい
カメラをオンにすべきかどうかというのは、人によって意見はわかれるところですし、「なんの意味があってオンにする必要があるの?」という意見もよく見かけます。
しかし今回書いてきたように、カメラをオフにすることは情報の欠落したコミュニケーションを求められることになり、明確にマイナスだと個人的には考えています。
背景が気になるようであれば、大体のオンライン会議ツールでは背景のぼかしやバーチャル背景など、隠す方法は基本的に用意されています。
ネットワーク環境も、リモートワークを選択するのであれば、オンライン会議ツールのカメラ映像に耐えられるくらいのものは用意すべきとも思っています。
元来は毎日オフィスへ通勤して顔を突き合わせて仕事をしていたはずなので、オンラインで顔を見せながら仕事をすることは、そんなに難しくないことなのではないかと思います。
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