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謙虚すぎることは美しくない

日本人は謙虚であることが美徳とされることが、昔から多いです。
得意なことだからといって調子に乗るのは良くないですし、満足せずより成長を求めていくのは素晴らしいことです。

しかし得意なことなのに謙虚すぎるがゆえ、まるで全然できないことかのように考えてしまうのは、ただ自分の良さを消してしまうことにつながる可能性があります。
今回はそんな美しくない謙虚さについて書いてみます。

人間誰しも得意なこと、苦手なことはある

どんな人でも得意なこともあれば苦手なこともあり、それは仕事ですごい成果を出しているような人でも同様です。
得意なことを活かしてすごい成果を出していても、別の仕事で苦手なことをしたら、簡単そうに見えることでも全然できないこともあります。

逆になかなか成果が出ない人でも、「この作業だけは得意」「こういう良いところがある」という部分はなにかしら持っています。
そしてそれは組織にとっても有益な要素です。

謙虚すぎて得意なことを卑下してしまうのはマイナス

しかし、謙虚すぎる人は得意な部分すら「全然できてない」「これができても大して役に立たない」と卑下してしまうことがあります。
単純に自己肯定感が低くて自信が持てない場合もありますし、「謙虚であるべき」という気持ちが強すぎて、仮に周りから褒められていても得意と言いづらく感じてしまってる人もいるように思います。

そして得意なことを卑下してしまうのでは、とてももったいないことです。
せっかく得意で組織としても良いと思っていることなのに、もしそれを「大したことないから」とやめてしまったら、本人にとっても組織にとってもマイナスです。
やめなかったとしても、本来は得意なことなのでそれを伸ばしてもらえたらより成果につながるはずですし、自信を持ってやってもらえたらもっと気持ちよく働けるかもしれません。

苦手なことには謙虚になりつつ、客観的に見ても得意なことには自信を持つ

冒頭に書いた通り、得意だからといって調子に乗るのはよくないですし、満足せずより成長を求めていくのは素晴らしいことです。

しかし、必要以上に謙虚になる必要はありません。
自分で得意と思っていて、周りの評価なども踏まえ客観的に見た上で、良いものは得意と適度に自信を持つべきです。

60点しかできてないのに自分は100点だと思うのは勘違いですが、「60点くらいはできてるかな」と正しく認識することは、大事なことです。
そしてそれは周りの人にも「自分は60点くらいはできます」と伝えた方がいいです。
そうすれば周りの人も「それならこれくらいの仕事は任せちゃっても安心だな」と適切に考えられるからです。

自信を持ってもらうにはフィードバックも重要

謙虚すぎる状態にならないためには、本人の心持ちや自己分析がもちろん必要ですが、周りからの適切なフィードバックも重要です。

以下の記事で書いたことがあるのですが、良いと思っている部分はしっかり良いと伝えないと、評価されていることが伝わらず自己肯定感とモチベーションの低下につながります。

そしてそれはまさに今回話していた美しくない謙虚さにつながってしまいます。
みんなが自分の得意なことを発信し、周りもフィードバックをしお互いが得意なことを認識し合った上で働けると、各人の強みを活かした良い組織になっていくのではないかと思います。


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