観戦
今年のプロ野球は、両リーグ共に、前年最下位チームが一気にリーグ優勝。そして、日本シリーズに、コマを進めた。
家内は、プロ野球に、それほど深い関心があるわけではない。だが、近場の東京で開催される日本シリーズとあって、第5戦のチケット購入の抽選に申し込んだ。
我が家は、こういう抽選には、めっぽう弱い。だから、外れるとばかり思っていたら、存外にも当選し、観戦することになった。
場所は、東京ドームだった。
実は、家内とのプロ野球観戦は、30年ぶりくらいである。
当時の近鉄、オリックス戦を、神戸グリーンスタジアムで観戦した。その時の思い出の品が、この、メガホンである。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
神戸出身だから、オリックスを応援するのではないの?
メガホン、違うじゃん。
良いんだよ。今は、オリックス・バファローズだから。
長い時を経て、その時対戦したチームは、合併していたのだ。実に、感慨深いものがある。
家内は、そのメガホンを、第2戦から、テレビの前に置いて観戦していた。ところが、それを始めてから、オリックスは、勝てなくなり。第5戦の観戦には、持っていかないことになった。
試合は。なかなかの展開の試合だった。9回のジョーンズのホームランは、まさに、値千金のホームランだった。
あんなに沸いたレフトスタンドを見たのは、ほんとうに、久し振りだった。
結局は、オリックスは、スワローズに2-4で、敗れ去るのだけれど。激戦を、生で観戦できて幸せだった。
世の中が、かつてのようには、もう、戻らないなどと言う人も、少なからずいるが。私は、かつての活気を望みたい。
場内では、大声で応援するのはご遠慮下さいと言われていたが、私は、何度も大声を出し、ガッツポーズをし、家内からその都度忠告を受けた。
芸術も。スポーツも、イベントも、飲み屋も、ビジネスも。人と人とのリアルな触れ合いを、何の制約も無く大切に出来る、新たな時代が来ることを、心の底から、願って止まない。
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