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メンバーの可能性は無限大

目標設定や成長支援の中でWILL/CAN/MUST(したいこと・できること・すべきこと)という言葉はよく聞く。
学生時代から「やりたいこと」が明確な人もいるが、その「やりたいこと」自体が消滅する可能性がある世の中に変わった。テクノロジーの進化・社会環境の変化により実感している人も多いと想う。「やりたいこと=職種・仕事内容」はもはや通用しない。不確実性の高い環境で「やりたいことは何か?」という問い自体が成り立たないのかもしれない。

若手、とりわけ1年目の新入社員に対して「WILL/CAN/MUST」を問う前に、今一度本人の「エネルギーの方向性」を大切にして育んでいくことが大切。最初から、したいこと、できること、すべきことを明確に分けるということはマネジメント側のフレームに当てはめているだけ。まずは本人のエネルギーを起点としていきたい。

できるようになりたい、成長したい
→「できる」に変化(CAN)
期待に応えたい
→「すべき」に変化(MUST)
自己実現したい
→「したい」に変化(WILL)

図にすると↓こんな感じです。

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「できる」も「すべき」も後から出てくるもの。まずは本人のエネルギーの方向性をしっかり自覚させることから始めていく。
このように育むためには「夢中」になる体験がきっかけになることが多い。
夢中になるとどんな効用があるのか?

➊夢中になると結果にこだわるようになる。
→夢中になるからこそ、自分の取り組みの「結果」は気になる。どんな結果であろうと、全力を尽くしたあとの結果は自分事として受けいれられる。
➋夢中になると応援者ができる。
→夢中になっている人には「支援・協力」をしたくなる。一生懸命な新人に対して先輩たちが協力したくなる。
➌夢中になると仲間が増える。
→夢中になって取り組んでいる人には「楽しそう」「自分も一緒にやってみたい」という賛同者が増える。

夢中


自分のエネルギーを起点に夢中になっていると、いつの間にか「できる」が増え「すべき」も自覚してくる。そして、同じ仕事を続けていると「できること」がどんどん増え「すべきこと」を任されるようになってくる。ちょうど3年目くらいでしょうか。そういう時に必ず伝えるのは

「MUSTに圧し潰されず、WILLを育む。」

という言葉。
すべきことも大切。でも自分起点のエネルギーは何だったのか?は絶対に忘れないでほしい。

こちらのフレームや価値観を押し付けず、本人のエネルギーを引き出すことが大切。「やりたいことはある」という前提自体も取っ払って、本人が想っていること・感じていることをそのまま受け止められる人でありたいと想う。

メンバーから「やりたいことはありません」と言われたときは「やりたいことが無いっていうことは、可能性が無限にあるということだね。これからが楽しみ。」と答えてあげたい。

人の可能性は無限大。

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