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【中検4級合格!】過去問解説〜発音問題編〜今からでも間に合う10点アップ!対策

もうすぐ中国語検定試験ですね♪

今月下旬、中国語検定協会主催の第103回中国語検定試験(以下、中検。)が行われる予定ですね。申し込みされたみなさんは、試験に向け、熱心に勉強されていることと思います。

残り2週間、まだまだやれることはあります。こちらの記事では、直前でも点数が比較的伸びやすい発音問題を取り上げていきたいと思います。

以前の記事の中で、中検4級の発音問題についても書いています。その中で、単語の声調を問われる5問の対策法を紹介しました。そのやり方を具体的にご紹介していきます。それでは、張り切っていきましょう!

筆記の発音問題を解いていこう

【第102回中検4級問題・筆記編より】
1.声調の組み合わせが他と異なるものを 1 つ選びなさい。
(1) 1 发音  2 时间  3 咖啡  4 东京 
   1 fāyīn 2 shíjiān  3kāfēi    4dōngjīng 
➡️一声+一声の組み合わせグループ
【グルーピング例】东京咖啡发音一样。(東京と珈琲の発音は同じ。)

 どうしても発音が覚えられない時、グルーピングという暗記法があります。他の仲間の単語と一緒に、ひとまとまりのグループとして覚えると、思い出しやすくなります。学習し始めの頃は、どうしても、ひたすら発音を覚える必要があります。自分の負担を軽くする方法があると、学習が継続しやすくなりますよ。

(2) 1 音乐   2 商店   3 开始   4 方便 
   1 yīnyuè 2 shāngdiàn 3kāishǐ 4fāngbiàn
➡️一声+四声の組み合わせグループ
【例】音乐商店方便。(音楽商店はとても便利だ。)

(3) 1 水果  2 起床  3 雨伞  4 友好 
   1 shuǐguǒ 2 qǐchuáng 3yǔsǎn 4yǒuhǎo
➡️三声+三声の組み合わせグループ
【例】水果雨伞表示友好。(果物と傘は友好を表す。)

(4) 1 地铁  2 报纸  3 下午  4 姓名 
   1 dìtiě 2 bàozhǐ 3xiàwǔ 4xìngmíng
➡️四声+三声の組み合わせグループ
【例】下午地铁报纸。(午後、地下鉄で新聞を読む。)

(5) 1 电话  2 外国  3 大学  4 练习
   1 diànhuà 2 wàiguó 3dàxué 4liànxí
➡️四声+二声の組み合わせグループ
【例】大学练习外国语的发音。(大学生が外国語の発音を練習する。)

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2.中国語の正しいピンイン表記を 1 つ選びなさい。
(6) 词典 
 1 zìtiǎn 2 zìdiǎn 3 cítiǎn 4 cídiǎn

【ポイント①】
 有気音無気音をしっかり区別しましょう。词cí  は有気音、典diǎn は無気音
【ポイント②】
 字典zìdiǎn と混同しないこと。字典は日本で言う漢和辞典、词典は国語辞典。

(7) 睡觉 
 1 shuìjué 2 shuìjiào 3 suìjué 4 suìjiào

【ポイント①】
 睡shuì の巻舌音の発音に注意しましょう。
【ポイント②】
 ”觉”は2通りの読み方があるので注意。
 名詞「眠り」の時は jiào、動詞「感じる」の時は jué と発音が変わりますよ!

(8) 考试 
 1 kǎoshǐ 2 kǎoshì 3 gǎoshì 4 gǎoshǐ 

【ポイント①】
 考kǎoの有気音の発音に注意しましょう!
【ポイント②】
 中文考试 zhōngwén kǎoshì→一声+二声+三声+四声
「中国語試験」は、「一・二・三・四の声調」と覚えましょう!

(9) 网球 
 1 wāngqiú 2 wāngkuí 3 wǎngqiú 4 wǎngkuí

【ポイント①】
 网wǎng は網やネット状のもの。网球 wǎngqiú はテニスです。
 ネット関連の単語は“网”がつく語が多いので、ぜひ覚えましょう。

(10) 车站 
 1 chēzhàn 2 chūzàn 3 chēzàn 4 chūzhàn

【ポイント①】
 车chē の母音 “e" に注意しましょう。
 曖昧な発音だと、日本語の”う”の発音になり、混乱しやすいです。
【ポイント②】
 站zhàn は巻舌音ですね。

 ⬇️第102回中検4級の解答はコチラ。(筆記部分の1️⃣10題。)

発音問題で満点を取るのも夢じゃない!

前半の問題は、個々の単語の発音を知っていないと解くことができないため、覚悟を決め、ひと通り覚える必要があります。今回、例として挙げた「グルーピング」などの暗記法を使って、覚えることへの負担を減らしていきましょう。

さらに、発音を覚える最も良い方法は、何度も声に出して読むことです。声に出す方法は見て覚える方法より、より定着度が高いです。だまされたと思って、今からやってみてください。声に出して読んだときに、声調記号を見ないでも言えるようになればしめたものです。

試しに、第102回の発音問題に出されている単語を2回ずつ読んでみましたが、ゆっくり読んでも2分もかかりませんでした。頭で思っていたボリュームと比べて、少ないと感じませんか?実際にやってみると、自分の前にある壁のような存在は、実はものすごく小っぽけなものだったりします。

もし、この発音問題の音読を今日から始めてみたとしたら、ラスト2週間で過去10年分ぐらいは覚えることができるのではないでしょうか。中検4級での発音問題は合計10問、配点20点です。残された期間に集中して、発音問題の満点を目指しませんか?

ひらめいた

最初はできなくて当たり前。そこから先が運命のわかれ道!

中国語の通訳学校に通い始めた頃、偶然私は“临阵磨枪也要拼命去做。”という一文と出会いました。「泥縄ですが、頑張ります!」という意味のこの言葉、私は授業の小テストの度に、毎回、ほぼ白い解答用紙の余白に書いていました。正直なところ、答えが分からず書くことがなかったからなのですが、老师(先生)もあきれていたと思います。

毎回、超低空飛行な点数の小テストでしたが、授業開始の30分には学校に入り、それこそ“临阵磨枪”でフレーズ集とにらめっこして、鬼気迫る感じでテストに臨む数ヶ月が過ぎました。究極のしめきり効果があったのだと思います。ある時から、覚えることが急に楽になりました。

多くの学習者を見ていると、精神的負荷が一番大きいのは初期段階だと感じます。そこを上手に乗り越えることさえできれば、途中で嫌になる可能性はグッと下がります。最初はできなくて当たり前、できないことに一喜一憂する必要はありません。続けていれば、必ず目の前が開ける瞬間がやって来ます

大切なのは「始めること」、そして「続けること」です。まず難しいことは考えずに、今の自分にできることをやっていきましょう。

上海

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