こんな人が海外移住に向いている(3)
こんにちは。写真はコンドのロビーにあるサンタさんの飾り。クリスマスはとっくに過ぎていますが未だツリーもサンタも街で見かけます。
さて、今回は久しぶりに「こんな人が海外移住に向いている」シリーズの第3弾を書いていきます。前に書いた記事はこちらからご一読ください↓
今回の記事も海外移住を考えている人もそうではない方でも何かのヒントになりますように。。。
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学歴社会
昨年、日本に5年ぶりに帰国した時にも感じましたが、やはり日本は島国というだけあって独特の文化が今でも多々あります。例えば、日本のお正月の過ごし方は初詣に行ったり、おせちを食べたりして伝統的な日本ならではの文化ですよね。
伝統的な部分は文化として貴重なので継承していって欲しいと思いますが、悪しき風習は無くなって欲しいと思います。その中の1つで「悪しき」とまで言いませんが「学歴社会」という風潮は変わっていく方が良いと思っています。
日本は中学までが義務教育で高校に行かない人もいますが、多くの人は高校までは卒業しています。そして、短大・大学の進学率は2019年に過去最高になったようで60%近くの方が進学しているようです。40年前は30%程度だったようなので40年で大学進学率は倍に増えていることになります。
これは女性が社会進出する事が増え、それに反比例し経済的に行けない人が減ったことを示唆していると思います。そして、進学率が増えたことも合間って益々学歴社会が助長されたようです。
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浪人という文化
学歴社会ゆえに良い大学に入学するために今でも日本では「浪人する」人が結構いますよね。ですが、実はこの「浪人」という文化は日本独特の文化の1つだそうです。世界的に見ても非常に珍しく、ある調査によれば他にフランス人くらいだとか。
私自身も希望大学に合格しなかったので浪人を考えた1人ですが、女性なら年を取らない方が良いと周りの大人達に言われ、結局合格した大学に入学して浪人はしませんでした。今思えば、「女性なら年は取らない方が良い」と言うのも時代を表しているなと思います(苦笑)
そして、新卒の採用をしていた際にも日本の「学歴社会の闇」を体感しました。大学名で仕分けをしてAランクの大学以外は先ず書類審査で落としていました。大企業になると学閥もあったりするので当然かもしれません。
良い大学に行かないと良い会社に勤める事ができないというのは噂ではなく紛れもない事実でした。それ故に今でも「浪人」という文化があって、少しでも良い大学に入って良い企業に就職するチャンスを高めたいと考える人がいるのでしょう。
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カナダは学歴社会ではない
カナダに来て一番驚いたのは大学数の少なさです。私のいるバンクーバー周辺には2つしか公立の大学はありません。従い、大学に進学するとなると必然的にいづれかの大学ということになります。
そして日本のように、わざわざ他の州の大学に行く人も少ないようですし、隣はアメリカで多数の大学がありますが、何か特殊な理由がない限り遠くの大学を選ぶ人も少ないです。
この理由は教育水準の高さがあると思います。カナダの大学にもランキングはありますが、殆どは公立大学になるので各々の大学のレベルは日本ほどの差がありません。
私の知る限り大学名で差別して、この大学じゃないと採用しないという会社はないです。つまり、カナダは日本のような「学歴社会」ではないということです。それ故に遠くの州の大学を選ぶ人が少なく、多くのカナダ人は自分の生まれ育った地域の側にある大学に進学をするのだと理解しています。
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多様性を受け止める
ここまで学歴社会の話ばかりをして「テーマとどう繋がるのか?」と思われた方も多いかもしれません。私がここで言いたいのは日本でも昨今多用されている「多様性を受け止める」という姿勢です。
これこそが海外移住に向いている人の特徴の1つだと断言できます。学歴社会で育って来た日本人は学歴で人を差別します。特に学歴が高い人ほど、その傾向が強いと感じます。
例えば、日本人で自分の大学に誇りを持っている人は、初対面の人にでも大学名を聞いたりします。これはカナダでは殆ど有り得ないことです。20年カナダで住んでいて聞いたのは新人の弁護士同士の会話くらいです。
それくらいカナダでは学歴を重要視していなく、学歴で人を判断することは殆どありません。むしろ、就職においては仕事で使えるスキルや知識・会社にどう貢献できるのかをアピールできる人が採用されます。
そういう意味で、学歴で人を判断するような方というのは多様性が重要視される社会では受け入れられません=海外移住には向かないと言える気がします。
もちろん、職種によっては最低学歴として大学卒業が条件になるものもあります。そして、カナダの永住権申請でも大学卒業をしているとポイントは加算されます。
ただ、カナダで働くのに・永住権を取得するのに日本での大学のレベルは全く関係ないというのを覚えていてください。という訳で、今日の一言はこちら↓
"Diversity: the art of thinking independently together." by Malcolm Forbes
*今日の1曲:”Beautiful mistakes" by Maroon 5 & Megan Thee Stallion デビュー当時から変わらぬキャッチーな楽曲、女性ラッパーとのコラボで多様性を体現してくれています
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