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タコ焼きに見る庶民の暮し:昭和レトロ

 「僕の昭和スケッチ」48枚目

48たこ焼き

<画/もりおゆう 原画/水彩 サイズF5>

昭和はインフレの時代でした。

所得倍増などと旗を振られ、庶民の所得は年々上がっていきはしましたが、それを上回って物価もどんどん上がり、暮し向きは中々楽にはなりませんでした。

それが、子ども達の大好きなタコ焼きの値段にも現れました。

今でも覚えているのですが、ある年のお正月にタコ焼きはビックリする程高くなったのです。上の絵を見て頂けばお判りかと思いますが、一個一個の大きさは一回り大きくなった(この時に現在の大きさになりました)のですが、個数は減り、値段は倍です。それは子供ながらにちょっと腹が立つ程の価格上昇でした。これが、いかに急激なインフレだったか、お判り頂けるかと思います。

物価上昇に向けられた子供の叫びは、そのまま庶民の叫びだったのです。

*絵のタコ焼きの価格は、私が記憶している昭和30年代半ば頃の岐阜市のものです。あなたの子供の頃ってタコ焼きはお幾らくらいでしたか😊?

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