カンタービレ

50代、子どもも大きくなり、さあ仕事する!と思って起業したら、ある病気発症し、ぶっ倒れ…

カンタービレ

50代、子どもも大きくなり、さあ仕事する!と思って起業したら、ある病気発症し、ぶっ倒れる。後どれくらい生きられるのか。波乱万丈?の前半人生は、第一幕と捉え、これからの人生の第二幕をそれなりにクリエイトしたい。半生を振り返ったり、日々の思いをつづります。

最近の記事

ことばにならない

若い時が、かなり遠くになってしまった。 いつまでも、その時の気持ちのままというのも、なんだかどうなんだと思うけれど、時々、鮮烈にその時の気持ちが思い出されることがある。私はその時、高校生でまだ15歳だった。 その高校生の頃、私の家は借金だらけで、高校生活を続けられたのも不思議なくらいの貧乏生活だった。父は所得がそもそも底辺の仕事をしていたし、かつ病気がちで、母は半分障害者みたいなものだったから、経済力が本当になかったのだ。 私は一応地元の公立高校普通科で進学校にいたから

    • 涙止まらない時もあるよ

      50代半ばになっても、ふとしたことで、15歳の時の悲しみが噴き出すことがある。 もう、40年経つのに。 なくしたものは、大きいし、傷ついたことも大きくて、深い。 何年も繰り返してトラウマ体験の夢を見ては、号泣して目を覚まし、、、。 最近になって、夢は見なくなったなと思っていたのだけれど、、、 最近昔のツラいことを思い出したせいか、 すとーんと、その時に戻った感覚で、何故か涙が止まらなくなった。うまくこの悲しみを説明できない。 置き去りにされた子どものような違うよ

      • お客であることと、お友だちであることの区別

        私は、友だちは少ない方だ。 広く浅く付き合える人もいると思うが、 私は信頼できる人と、じっくり付き合う方が好き。 人間関係、そんなに得意でもないのかもしれない。 でも、これから、歳をとっていくとき、友だちと呼べる人が、いるといいなあと思う。 数年前、あるところで知り合ったマッサージ師(便宜上そうしておこう)さんがいて、何故か彼女は私を気に入ってくれたみたいな感じだった。 好意をあらわにされると、弱い。しかも、心も身体も弱っている時だ。優しくされると弱い。 当時、

        • ユーミンは永遠の憧れ

          若い頃、ユーミンばかり聴いていたな。 今も、歌詞を覚えている曲は結構ある。 イントロで、きゃーっと思う曲も何曲もある。 一瞬、私の周りの空気が、当時の空気に戻る感じ。 懐かしい。 せつない。 もうあの頃には戻れないし、戻りたいとも思わないのに、せつない気持ちだけがいっぱいになる。 不思議だ。 いくつもの、違う私が、身体の中にいるみたいだ。 懐かしむ今の私、この曲を聴いていたころの、そのままの私、もっともっと昔の子どもの頃の私。 ユーミンは不思議な空間に私を

        ことばにならない

          「サラバ」を読むと

          私は久しぶりに心震える思いで、その本を閉じた。 書きたいという衝動なのか、身体の奥から書きたいと声が響いてくるようだった。それは、私の欲望なのか、それとも一瞬、小説の中の主人公の気持ちに浸ったからなのか、わからなかった。 少なくともその小説には、私の奥底をかき回すだけの力がパワーがあった、ということは確かだった。 著者がそこにそれだけの想いを注ぎ込んでいるってことだろう。作家が読むと、身震いするような本なのではないか、「サラバ」(西加奈子)という作品は。 しかし、いざ、

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          執事とのおしゃべり

          以下はフィクションです。 アラフィフ女の心のつぶやき はじまりから、 アラフィフ女の心のつぶやき その7 の続きです。 ********* 黒岩という執事は、週3回プラスα、家事手伝いや、カンタービレの施術(黒岩は鍼灸師、整体師)やら、カンタービレの話し相手や、運転手、つまりはカンタービレのお世話をしにきているのです。 カンタービレは、50半ばの女性。 ただいま、身体がヘロヘロになり、ほぼ療養中、時々、仕事に行っております。 いわゆる更年期障害と呼ぶべき状態なので

          執事とのおしゃべり

          アラフィフ女の心のつぶやきーその7

          これは、すべてフィクションです。 私のために書いております。 ******* 黒岩という執事は、週3回プラスα、家事手伝いや、カンタービレの施術(黒岩は鍼灸師、整体師)やら、カンタービレの話し相手や、運転手、つまりはカンタービレのお世話をしにきているのです。 カンタービレは、去年、ある病に倒れ、家事をするのがつらくなり、仕事はしたいけど、身体がついていかず、仕事を減らし、ほぼ療養生活してます。 2人の子どもは成人して家を出て、夫とと室内小型犬1匹と暮らしています。

          アラフィフ女の心のつぶやきーその7

          アラフィフ女の心のつぶやきーその6

          以下はフィクションです^_^ 自分のために書いております。 ********* 黒岩という執事は、週3回プラスα、家事手伝いや、カンタービレの施術(黒岩は鍼灸師、整体師)やら、カンタービレの話し相手や、運転手、つまりはカンタービレのお世話をしにきているのです。 最初は毎日来てもらっていましたが、1日おきでも、十分なのと、黒岩も知り合いの鍼灸院の手伝いに出かけたいとかで、週3回になりました。 黒岩が来る日は、 掃除、片付けをしてもらい、作り置きできるおかずをいくつか作

          アラフィフ女の心のつぶやきーその6

          アラフィフ女の心のつぶやきーその5

          以下は全てフィクションです。 ********* 黒岩というのはうちの執事で、鍼灸師、整体師の仕事もできます。 黒岩、今日も首が痛いわ。ほんと、毎日、痛いところがたくさんありすぎて嫌になるのよっ。 首もこるし、頭も重いわ、腕もだるいし、使うと手首も痛いの、背中も辛いわ、腰も痛いのよっ。 また、施術をして差し上げましょうね。毎日、毎日痛むのはほんと、お辛いでしょう。私の腕をもってしても、カンタービレ様を癒すことはできないのでしょうか。 一瞬、一瞬、楽になるのよ。あなた

          アラフィフ女の心のつぶやきーその5

          アラフィフ女の心のつぶやきーその4ー

          以下は全て私の妄想、フィクションです。 自分の健康増進のために書いてます。 ********* 黒岩っ! はい、なんでございましょう。 私のドラマ好きは知ってるわよね? はい、存じております。 今季は、プロミスシンデレラ、ハコヅメ、楽しまれておられますよね。 そーなのっ。もうすぐ終わるから、残念だわ。プロミスシンデレラの眞栄田郷敦くんの演技が、サイコーだったわ。ハコヅメも、永野芽郁ちゃん、山田くんの演技も、サイコー。 話はここからよ、そのハコヅメでね、 戸田恵梨

          アラフィフ女の心のつぶやきーその4ー

          アラフィフ女の心のつぶやき その3

          以下は全て私の妄想、フィクションです。 ちょっと元気を取り戻すためのコーピングとして妄想してます。 ****** 黒岩!黒岩! 私は執事を呼んだ。 なんでございましょうか。 聞いてちょうだいっ! はい。 あなたが休みの時にしか、ワクチンを打つ予約が取れなかったのよ!! 申し訳ございません。 ワクチンを打ったら、すぐに気分が悪くなって、プチショック状態で、大変だったのよっ! そうでしたか。 血圧が下がって、気分が悪くなったみたいで、病院で横になって、しばら

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          母親は2度生きる

          カンタービレは親とは疎遠です。 ですが、珍しく電話がかかってきました。 これまで、私の誕生日などに電話がかかることなど皆無でしたが、 〇〇歳になったんでしょ、 私が、夫を亡くした歳だから、、、という。ああ、そうだったわね。。。父は割と早めに亡くなったので。 だから、なんだというのよと、心の中で思う。 だから、思い出したのか?! 自分と私を重ねて無事を確認したかったのか? 母の思惑は謎ですが、母親というものは、そうやって自分の歳と、子供の歳を重ねてみていくものなのかも

          母親は2度生きる

          アラフィフ女の心のつぶやき その2

          以下は全て妄想、フィクションです。 自分の体調回復のために、妄想してみました。 **** 私の家の執事、黒岩は、私の生まれる前の話を始めました。 カンタービレさまは、なぜ自分がここに生まれてきたのか、長い間、考えて来られましたね。 なぜ、この親だったのか、と。 でも、実はそれはあなたさまが、生まれる前に選ばれたのです。 えええーーーっ!? 生まれる前に、カンタービレさまの魂は、迷っておられました。アラブの大富豪の娘として生まれるのがいいのか、それとも、親に恵まれず、

          アラフィフ女の心のつぶやき その2

          アラフィフ女の心のつぶやき そのIー

          以下は全て妄想、フィクションで、私のメンタルヘルス向上のためのコーピングとして書いています。 私こと、カンタービレは、黒岩という執事に家事もろもろ頼むことにしました。 理由は体調回復のためです。 カンタービレには、山のように痛みがあるのです! 療養には、執事が必要なのです! ということで、家事もマッサージや整体も鍼も得意な黒岩を執事として迎え入れました。 黒岩はカンタービレの体調のためにあれこれと指示を出して来るので、カンタービレは、文句を言いつつ、少しずつ動いて

          アラフィフ女の心のつぶやき そのIー

          アラフィフ女の心のつぶやき はじまり

          元気になるためのコーピングとして、 妄想をしてみました(笑) 以下は全てフィクションです。 カンタービレこと、私は体調を崩したので、家事全般や、あれこれ頼める執事を見つけることにしました。 執事の条件は、そこそこイケメン男性、家事が得意で好き、鍼灸師、整体師の資格を持っている、霊能力者と知り合いで、本人にも多少霊能力がある、運転ができる、、、 そんな人いるわけないと思う方もいるでしょうが、いたことにします。妄想なので。 その執事は黒岩という30代半ばの男性でした。

          アラフィフ女の心のつぶやき はじまり

          107歳、大往生

          夫の祖母は、107歳で、先日、大往生しました。 本当に大きな病気をすることもなく、とても元気な、そして、とても優しくてさっぱりした穏やかな人でした。最愛の孫である夫の嫁のわたしにも、優しい人でした。 夫は共働きの両親のもと、その祖母に、育てられたようなもの。 少し前に、祖母は食事がだんだん取れなくなり、医師から栄養補給など延命措置をするかどうか、家族の意向を聞かれていたのです。なので、家族としては、覚悟はできていました。 それまでは、頭もしっかりしていて、介護施設と、

          107歳、大往生