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もしどこかに行きたくなってしまった時に読みたい1冊【読書記録】<自分>を知りたい君たちへ
ずっと遠くに行きたい。今も行きたいと思っている。
疲れてしまってそんな風に思ったら、その前に読むのをオススメする1冊を紹介します。
ベストセラー「バカの壁」の養老孟司先生の最新刊「<自分>を知りたい君たちへ」です。
「希望は自分のなかにある」
毎日新聞に掲載された養老先生の名物書評の書籍化です。養老先生からいまを生きる人びとへのメッセージがたくさん詰まっています♪
このnoteでは、書評を中心に読書に関する記事を発信しています。ぐちゃぐちゃになった頭の中を読書で整理してみると、それだけで人生がラクになります。
<こんな人にオススメの1冊>
・人生いろいろうまくいかない
・勉強も仕事もひとつひとつ真面目にやってきた
・でもいつもその先にあるのはゴールじゃなくていつも破綻なんだな〜
その書評の中から特にお気に入りを3つ、そして先生の書評から手に入れたものを言葉に落としてんでいきます。
書評1冊目「虫の脳とヒトの脳」
この書評から見えたQ&Aは次。
Q)虫の脳とヒトの脳どちらが優れているか?
A)人間より虫の脳の方が優れています。
なぜなら虫は脳が小さいから、生きていくために人間よりも能率よく使わざるをえないから。
つまり人間は脳を無駄なことばかりに使っている。
でも虫は人間の脳を理解しようとはしない。
人間の脳は効率が悪い、無駄なことばかりに使っている。
だから虫の脳のことも理解しようとする。
この頭の悪さ、この想像力こそが人間の脳の魅力と言えますね👍
書評2冊目「ネットは脳をどう変えるか」
この書評から見えたQ&Aは次。
Q2.ネットを使うと我々の脳どうなっていくのか?
A2.集中できなくなる、深い読みができなくなる。どんどん頭が悪くなっていく。
ネットという知的な道具は、我々の脳を変えている。
ネットに常時接続していると前頭前野が活発化し、決定や問題解決力が上がる反面、深い読みや深い集中力が失われるそうです。
人間の脳はその時の活動によって絶えず変化しています。
使う道具によって脳が変化するのは、ネット社会で始めておこったことじゃなく、文字・本というツールを手に入れたときから始まっている。
活字印刷術が発明されてから英語の語数は1,000から100万に跳ね上がったそう。
道具が人間に適応するのではなく、人間が道具に適応している。
AIが人間を超えるのではなく、人間がAIに近づいている。
今起きているのはそんな感じのことみたい。
このもう抗えない大きな文脈の中で、“深い読み”を嗜んでいくことは最高のエンタメになっていくかもしれない♪
書評3冊目「脳化社会の次にくるもの」
この書評から見えたQ&Aは次。
Q3.現代の人間がもっともケアすべきものは?
A3.ケアすべきは心よりも身体〈フィジカル〉です。
心よりも身体、あなたのフィジカルを大事にしよう。もっと具体的に言えば座りっぱなしをやめて、歩こう、身体を動かそう。シンプルにこれ。
農業化、産業化、社会は脳ばかりを負担させていく一方、我々の日常から運動をどんどん奪っていく。この座りっぱなしが死亡リスクを高めています。
その中ですることは、ジムに通うのではなく日常の中で、運動をしよう、身体を動かそう、といこと。👍
心よりも身体。
とらえどころがない心をどうするよりも、身体という確実に存在しているあなたのフィジカルが何を望んでいるか?
それに意識を向けてみよう。
こういう答えのない問いに対しても、0 or 1の判断をする。そしてそれと同時にその間にあることも忘れない。そのスタンスはとてもステキ。
そんな養老先生からメッセージは人生をラクにします。オススメです。
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