Shiori

これまでの自分に起きた不思議な体験を綴っています。

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最近の記事

一昨日の夢

赤紫色に近い、深い漆塗り 熊野神社と書かれたお社。 霧深い、山の中?山の上? 熊野大社とは、違うのだろうか? 場所は、分からない。 それから、丸に十の字。家紋? 昨日、守矢氏の家紋でもあると知る。 諏訪の神様にご縁があるからだろうか。 守矢氏と、熊野神社は、何か関係があるのだろうか。

    • かがり火の中で君を想う

      今年も盆灯篭が照らされる。 薄く張られた障子に照らされて、かがり火が灯る。 ぼんやりと薄暗い中で、ほのかにゆらゆらとそれは呼吸している。 僕はこの、あの世ともこの世ともつかないような、遠い昔の夏の日にまるで戻れたかのような、盆の時期が好きである。 今日もきっと、迎え日のあとに君がやってくる。 そう。いつもの決まったあの場所で。 「いつもと言ったって、庭の縁側じゃない」 きりりと吊り上がった、一重の眼差しに見据えられると、大抵の人間は背筋がしゃんとし、緊張するが、慣れてし

      • 地に足が着いてなくとも大丈夫

        前回の更新から、随分時間が経ってしまいました。一度、自分の思い出エピソード以外のことも、徒然に書いてみたいと思います。 私は、自分の前世を色々と感じたり思い出したりしています。 最近では、思い出す出来事は少なくなっていますが、特に大学生〜社会人1.2年目くらいまでは、常に足元がふわふわした感覚で、それこそ第六感の方にエネルギーが集中し過ぎていたような気がします。よく転びましたしね。🤔 当時、そんな自分に悩んで、"地に足が着いていない〜"と、とある人に呟いてみたところ、

        • episode8:近くて遠い人

          昨日Mステに出ていた9mm parabellum bulletについて、さやちゃんと話していた。 大学の演奏練習室の窓からは、木漏れ日が見えて、新緑真っ盛りと言っていい。季節は初夏を受け入れ始めていた。 「あれは音響が悪いよ。ライブでの生演奏はあんなもんじゃないんだよ」 すっかりさやちゃんとは、練習室の常連客になって、私の素人ドラムも、徐々に譜面をなぞってリズムを刻めるようになってきた。 さやちゃんの熱の込もった口調に、ニコニコと頷いてしまう。 さやちゃんが、心を開い

        一昨日の夢

          episode7:こいのうた

          お風呂上がり、携帯を開くと、一件のメールが入っていた。 "バンドメンバーになった、さえです!曲決めなどしたいので、一度みんなで打ち合わせしましょう!" (そうだよなあ。うちのバンド、ナオちゃんとボーカルの子入れて4人だけど、この2人は中々自由なんだよなぁ‥。) ナオちゃんは誘ってくれた張本人だが、いつもどこで何をしているんだか分からず、講義の出席もまちまちなようだ。 ボーカルのアイちゃんも、大学自体に来ていることが少ない様子。(じゃあ何でサークルに入ったんだ?) と

          episode7:こいのうた

          episode6:再会

          印象的な声だった。 ボーイソプラノの、ふんわり広がるような癒し系な声。 黒いパーカーにジーンズというボーイッシュな服装に、赤い縁眼鏡から覗く、くりくりした丸い瞳が対照的な、中性的な雰囲気の女の子だった。 「なんだ、さえちゃんもここにいたんだ。じゃあ、メンバーが揃ったね」 近づいてきたナオちゃんが、彼女に気がついてそう言うと、きょとんとした私を見て説明してくれた。 「あ、この子はベースのさえちゃんだよ。高校の時からバンドやってるんだって」 「あっ、そうなんだ‥!」

          episode6:再会

          episode5:はじめまして

          サークルの説明会は、お昼休み。 場所は講義後すぐに小走りで移動しないと間に合わない、棟の違う離れた教室だった。 今朝、一緒に行くはずだったナオちゃんからメールが入っていた。 "ごめん、ちょっと教授に用があって少し遅れちゃうと思う。先に行ってて!" (いきなり一人で入るの緊張しちゃうよ〜) 一人で行くことを心許なく感じながら、廊下を小走りしてようやく教室前に辿り着いた。 ギイィ、と重たい扉を押して開ける。 「こ、こんにちはー‥」 「いらっしゃーい」 「ようこそー。

          episode5:はじめまして

          episode4:大学一年の春

          合格した女子大学に入学して早1ヵ月。 私は少し焦っていた。 思った以上に必修科目が多く、そこから専門科目、自分が取りたい講義を受講すると、毎日みっちり勉強のスケジュールとなり、寮と大学の往復、夜は課題をこなして早く寝る…という勉強漬けな日々が続いていた。 (他の寮生の子たちは、サークル活動もバイトも始めたり、彼氏の家に泊まりに行っていたり…。みんなすごくアクティブなんだよなぁ‥ 寮と学校の往復しかしてないし、自分も何か大学生らしい楽しいこと始めなきゃ‥!) 夜に人の少

          episode4:大学一年の春

          episode3:涙の理由

          前回の話↑ ✳︎ 夕食を食べ終えたあと、携帯のライトが点滅していた。 水月さんからメッセージが届いていた。 秋桜さん、初めまして。 メッセージありがとうございます。 まあ、涙が出てきたのですね。 最初は何となくこう感じる、というところからなんですよね。 これから何度か瞑想していくうちに、また涙の理由が分かる日が来るかもしれません。 最初の瞑想でそこまでシンクロできるなんて、素質があると思います。 これからスピリチュアルな能力が開花してくかもしれませんね。 過

          episode3:涙の理由

          episode2:初めての過去世誘導瞑想

          前回の話↑ ✳︎ 誘導瞑想というものを初めて行った。 優しい柔らかい女性の声に釣られて、自然と身体が弛緩してくる。 ある時、"ふわっ"と、身体が無重力になったかと思った瞬間に そこからどんどん、どんどん、下へ下へと下降していくような 次第に自分という輪郭もぼやけて無くなっていくような、 あるのは"意識"だけ そんな不思議な体感になった。 いよいよ、過去世を知る場面に誘導が進む。 ✳︎ 真っ暗で、何も見えなかった。 真っ暗という概念すら、合っているのか分から

          episode2:初めての過去世誘導瞑想

          episode1:始まりの音

          高校三年生だった。 大学受験が終わり、隣の県にある大学での寮生活が決まった。 特に大きな志もなかった私は 進学校と進学塾、周りの煽動と轟音に流されるようにして、深いことまでは考えられず 有名大学ばかり受験して、すべり止めの1校のみに合格した。 浪人する気概もなく、何の力も湧かなくなった私は、その大学へ進学することに決めた。 卒業式もなんとなく上の空のまま、 大好きだった部活の仲間と、部室と、簡単にお別れの日は来た。 3年間毎日いた、自分の唯一の居場所だった。 卒業は

          episode1:始まりの音