見出し画像

人生に消しゴムは使えない。でも修正ペンはいくらでも使える

バジルのパスタを頬張っている最中、隣の席から機関銃のようなグチが聞こえてきた。

休日昼間の人気カフェには老若男女さまざまな人が集う。私の隣には、歳の近そうなアラサーと思われる女性が2人いた。

女性の片方は言った。

意地悪な女性の上司がいて、その人こそがストレスの根源だと。

あの人さえどっか別の部署に消えちゃえば平和なのになぁ…と。

以前、人の悩みのほぼ全ては『人間関係によるものだ』と読んだ。

身も蓋もない話だけど、人間関係にストレスを抱えている人の大半は、きっと(あの人さえ自分の前から消えてくれればなぁ…)という思いを密かに抱えながら生きているだろう。

もし、『消しゴム』があれば、その人を人生の登場人物の中から消してしまいたいと願いながら。



人は時々遠い目でタラレバを語る。

もしあの頃に戻れるなら


あの頃のあの言動を撤回したいなぁ…

もっと挑戦したかったなぁ…

もっと努力したかったなぁ…

あの人にこんなことを伝えたかったなぁ…

違う選択肢を選んだなぁ…

と。

過去のあの部分を消してやり直せたらと願うことが、生きていると山ほどある。

私も時々思ったことがあるし、きっとこれを今読んでいるあなたもあると思う。

あの時、こうしていればーーーー

と思うことが、1つや2つくらい、きっと。


そんな感じで

生きてる人のほとんどが『消しゴム』を求めていると思う。

人生に『消しゴム』があれば

嫌な人、嫌な事実を自分の前から消してしまえるし、過去を消してやり直すができるからだ。

でも、残念ながら私たちの世界には
私たちが望む『消しゴム』はない。

せいぜい消せたとしても鉛筆で書いた文字くらい。

嫌な人も事実も消せなければ、終わってしまった過去を消すことなんてできないのだ。




消しゴムはない。でも、その代わりになりそうなものはある。

修正ペンだ。

私は、修正ペンをいかに駆使するかこそが大切だと思う。

修正ペンは、書いたもの(過去)を消すことはできない。でも、上書きすることはできる。

白い液をかけることで、いくらでも好きなように書き直すことができるのだ。

現実も同じで

嫌な人も嫌な事実も悔しい過去も消すことはできないけど

こうしたいと思った分だけ現実を修正し、未来を上書きしていくことは可能だ。


カフェにいた女性の話に戻ると、女性は『意地悪な上司』を消すことはできない。

でも、今いるストレスフルな環境を修正することはいくらでもできる。

何かを変えるためのアクションは、いつだってできる。

それは社内の人への相談かもしれないし、快適な環境に向かって移動することかもしれない。



過去も同じで、消してやり直すことはできないけど、修正していくことはできる。

つまり

あのときこうしていれば、は叶わないけど

その事実がある上で『じゃあこうしていこう』という修正はいくらでも可能なのだ。


ありもしない消しゴムを、あったらなぁ…と願うだけでは幸せにはなれない。

じゃあこうしていこうを
実行し続けることーーー

つまり、納得するまで修正ペンを使いまくれる人こそが幸せを手に入れるのだと私は思う。



メモ: 消そうとしない。修正する。

あの時こうしていればじゃなくて
じゃあこうしていこう



こちらもおすすめです♡



本当にありがたいし、嬉しいし、書き続ける糧になります♡いただいたサポートには1つずつお返事し、大事に使わせていただきます☺︎