メルボルンで常連になるの巻
昔から、一度何かが気に入ったら繰り返し同じものを求める。
『気に入ったらソレばっかり』である。
大学時代、ある店の唐揚げ定食を週に2回くらいのペースで食べた。日替わり風呂のある昔ながらの銭湯は週に1回のお楽しみ。蔦屋書店はほぼ毎日。
社会人になってもその傾向は健在。
大阪に住んでいたときはアジフライの美味しい近所の食堂は週1のご褒美。パン屋さんのマフィンは仕事終わりに気が向いたらいつでも。
東京では週に1回岩盤浴+温泉に通うのが至福のひととき。ボンゴレパスタが美味しい最寄駅付近の食堂もまた週に1回。
そして、メルボルンでもその傾向は健在である。
住まいから徒歩30秒のところにあるカフェには気に入って以来ほぼ毎朝通っている。
引っ越して4ヶ月
スタンプカードは早くも3枚目に突入。
毎日同じ時間帯にお店に行く。このお店のプレイリストは毎日同じだ。それが時計代わりとなっており、ミッドナイトインパリスの愉快な音楽が流れてきたらそろそろ10時かなんて思う。
ここで心ゆくままに日記を書いたり、仕事をしたり、エッセイを書いたりすることが今の大好きな時間のひとつ。
スタンプカードに名前を書いて以来、毎朝
"Hey Riko, how are you today!"
って言ってくれるのが嬉しい。
挨拶以外の会話をそんなにするわけではない。
でも、毎日顔を合わせて気持ちいい挨拶を交わす人が日常にいるというだけで幸せを感じる。
通いすぎて、シフト事情も分かる。
最近は強面マネージャーのワンオペばかりでレギュラーだったひげもじゃお兄さん全然入ってなくて、シフト削られたのかな…なんて思ったり。
久しぶりに再会したとき「調子はどう?」と言ったら、含みのある"Not too bad :("
ひげもじゃお兄さんの復活を祈る。笑
ひげもじゃお兄さんはご近所さんみたいで、以前雨の日のバス停で一緒になってちょっとだけおしゃべりした。
右手にエックスボックス、左手にピザを抱えてこれから楽しむんだぁ、へへへと笑ってた。
短い時間だったけどバスの向かいの席に座っておしゃべりした。
イギリス出身でメルボルンにはワーホリで入国して今年で5年目。移住を目指しているのだとか。
最近ワンオペ中のマネージャーは見るからに強面のオージーだが、実はとても優しい人。
小さな子どものお客さんが熱心に描いた絵を、絵画コーナーにひとつ残らず飾ってあげてた。
トイレに行くと毎日ココナッツキャンドルのいい匂いがする。いいアイデアすぎる。
トイレのような見えない場所も抜かりなく素敵な店は真の素敵な店…というのは私の持論でアル。笑
2ヶ月前くらいだろうか。カフェ初?の日本人のスタッフさんもやってきた。
ほのみさんというとても可愛いお姉さん。
週末メインのバリスタさんだ。
普段はイートインだけど、週末はティムの仕事がお休みなのでコーヒーを2つテイクアウトする。
いつも去り際に笑顔で「いってらっしゃい☺︎」と言ってくれるのが嬉しい。
最近おいしい抹茶ラテが新登場したのは、もしかしたらほのみさんのおかげかもしれない。
今日会って抹茶ラテの感想を伝えたら
「実は私今日で最後なんです!オレンジファームに行って2年目のビザ取ってきます!」
とのことだった。
ええ!!さみしい(;-;)
最後に会えてよかった。
だから今日新しいトライアルの日本人の男の子がいたわけだ。
ミサンガを付けた少年、新登場。笑
マネージャーは日本人が気に入ったらしい(笑)
とはいえ男の子はバリスタ経験があんまりないまま飛び込んできたらしく、どうしようどうしようと奮闘していた。ナイスファイト、頑張れ!!
ただいまほのみさんが熱心に引き継ぎ中(笑)
そんな感じで、私は一度気に入ると同じものを食べたり、同じ場所に通い続けたりする。
なので常連になりやすい。
お酒が飲めたら行きつけのバーみたいなものなんかも作ってみたかったが…
でも、大好きな行きつけのカフェがあるから満足している。
毎回違う場所に行ってみるのも新しい発見に溢れていていいし、同じ場所に通い続けるのもまたいい。それぞれ違った良さがあるよね。
同じ場所に通い続ける良さは
自分の居場所が増えていくことだろうか。
同じ場所で、同じ人に「来たのね」って温かく迎えてもらえる。
そこに行けば会える人たちがいる。
「いつものでいい?」なんて自分の好きなものを知っている人がいるのも嬉しいものだ。
通い続けているからか、たまーにクロワッサンにお花が添えられていたり、コーヒーソーサーの上に小さなクッキーやチョコレートをおまけしてくれるのも嬉しい。
いつも同じ席に座っていると愛着が湧き、自分専用の机がおうち以外にも存在しているみたい。落ち着くし、集中できるんだコレが。
ちなみに私は日当たりがよくて縁起がいいからという理由で、窓際の7卓がお気に入り。笑
見知らぬ土地、オーストラリア・メルボルン。
知り合いがいない状態で降り立った未開の地で、毎日温かく迎えてくれる第二の家のような場所ができました🫧
The journey will be continued…
番外編
実は
毎日は通ってないものの、メルボルンにはまだまだ行きつけがあります😋
最後に、私の行きつけを紹介します。
サウスメルボルンのシーフードバー
毎週木曜日は恋人とそれぞれ趣味の日を過ごす。
私の趣味のひとつは食なので、美味しいものは欠かせない。
ということで、木曜日の夜はよく出没します。
ちょうどその日のその時間帯はライブ生演奏とかぶっており、おじいちゃんとおばあちゃんが楽器を奏でてビートルズを歌ったりしている。
音楽を聴きながら、大好物の生牡蠣とムール貝の香味ジンジャー炒めを食べるのが幸せ。
プレストンという街にある小さなカフェ
エアビーに滞在していた最初の1ヶ月の間に毎朝コーヒーをテイクアウトしていた。小さなカフェなので数回来ただけで顔を覚えてもらえた。
引っ越し前にカフェに寄ると、カップにメッセージを書いてハグしてくれた。
ティムと最後に挨拶に行くとフリーコーヒーをくれた。「お代はいいわ。また来て」だって!
粋よのぉ🥹🫰
いつかこういう小さなお店を夫婦でやるのもいいかも?と思えた瞬間だった。
フィッツロイという街にあるビンテージショップ
フィッツロイというビンテージ街には週2〜3くらいのペースで出没。
中でもこのビンテージショップは個性が煌めくアイテムが勢揃いしており、一度吸い込まれたら一目惚れ警報が発令する。
ブラウンのベルト、スカーフ、ネイビーのセーター、ミニバッグ、リングなどなど、今や所持品のほとんどのルーツがここ。
購入品の一部
ビンテージショップで「これがこの値段だと…?」的なお宝を掘り出すことが最近のマイブーム。
フィッツロイマーケット
毎週土曜日に開催される古着市。ほぼ毎週出没。ここにはお宝が多い。ショッピングモールで購入すると2倍になるであろうものがお得に買える。
メイドインオーストラリアのネイビーのトレンチとコートは1万円以下で、ポールスミスのブラウンのパンツは2000円ちょっとだった。
ビンテージや古着にのめり込むきっかけとなったマーケット。
スーツケースでやってきた身なので、ひとつ買ったらひとつ手放すというルールを課しています。
手放すときは絶対に捨てず、ドネーションボックスに寄付する。
CIBI メルボルン店
私の超大好きなカフェ。
東京店もあり、そこでティムとメルボルンの計画を立てたりしていた。
本店は規模が大きくて最高です。
フィッツロイマーケットから徒歩10分なので、マーケットからのCIBIが定番。
CIBIは大きなガレージをリノベーションしたカフェで、ひとつの空間にカフェ、グロセリー、物販が存在している。
デザイン市などもやっており、好きな空間ランキングトップ3にランクインするかもしれないくらいお気に入り。
ジーンズエプロンに白ティが制服の店員さんはおしゃれ上級者。
サロモンのスニーカーを履いていたり、髪にゴールドのヘアピンをつけていたり、カーリーヘアにメガネだったり、ピアスがお洒落だったり、それぞれがバッチリユニークさを出してきてる。
ローカルのお客さんのファッションも見もの。
私はトートバッグ大好きなのですが、最近はほぼ毎回CIBIのものを愛用中。好きなカフェのトートを持っているオージーは多く、君もCIBI好きなの?と話しかけられたりもする。
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