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英会話教室で働いた話と、試すことで選択肢が増える話

英会話教室での勤務が幕を閉じた。


小さくてかわいい個人経営のこども英会話教室になんで応募したのかというと

わたしがカナダのトロントにいた頃

たまにラーメンを食べるために降りていた駅の名前と同じだったからだ。

….最初はそんな理由で(笑)



カナダのワーホリから帰国してからすぐに隔離期間がスタートして。

この期間に仕事でも探そう!と思い職探しのサイトを徘徊して見つけた英会話教室。

ウェブサイトを開くと、教室の主である先生は優しそうな顔をしたカナダ人で

カナダへの渡航を終えたばかりでカナダシックに陥っていた私のテンションが上がった。

そしてビビッと運命的な何かを感じた。


わたしは『ビビッと』に従って生きている。


ということで、今回も例外なくそうした。

こうして、帰国後は海外のフリーランスサイトで翻訳のサービスを出店したのに加えて

英会話教室で運営業務のアルバイトをすることになった。





さっそく面接に行くと、案の定カナダトークで持ちきりだった。

これまで何をしてきたかではなく、トロントでどんな生活をしていたかしか話していない。

応募理由は正直に「たまに訪れたラーメン屋の最寄駅の名前とあなたの教室の名前が同じで親近感を感じた」と伝えた。

オーナーである先生はそれを聞いて興奮していた。ということで、即日採用だった。


無事採用された後はカナダ人の先生がこども達に教える傍らで「全ての」教室の運営業務を担当することになった。



ところが

実際に働いてみてすぐに抱いた感想は

(しまった…!!!)だった。


慣れないうちはヘビーで忙しくて、不慣れな作業の連続で思うように事が進まないことが多かった。

私が入った時に1人のスタッフさんがいたけど、2週間後に引っ越しするということで、最低限のことだけババッと教わり、あっという間に1人になってしまった。

わたしは英会話教室で働いたこともなければ、教室の運営を一度もしたこともない。

ゆえに、分からない時は手探りであれこれ試すしかなかった。

あと、お客さんとの接し方が変わったのも大きかった。

今まではホテルやゲストハウス、カフェで働いてきたから、毎日新しいお客さんと接するのが当たり前だった。

でも、ここには毎週同じ人がくる。

継続的な関係を築き、仲を深めていくというパターンは完全に初だし未知で、けっこうむずかしかった….!!

アルバイトが始まってしばらくの間は、こども達が授業を終えた後にお母さん・お父さん達に何を話せばいいのやら….!と途方に暮れていた。


そんなこんなで

最初は「しまった!」と感じたのだけど

今振り返ってみると

やっぱりビビッに従ってよかった!!!と思う。





働き始めて数ヶ月が経った頃

もうどうせなら

よく分からないけど

自分らしくやらしてもらんますう!!!


と盛大に開き直ることにした。


自分が生徒なら

どんな教室に通いたいかな?

自分が保護者なら

どんな教室に通ってほしいかな?

そう思って

あればいいなーと思ったものを

自分なりにどんどん足して

反応を見るようにしてみた。


雇われているときって

お客さんはそこにやってくる人

(今はこどもとお母さんお父さん)ではあるけど

真のお客さんは

雇ってくれているオーナー自身でもあるから


どうやったらこの人の教室がもっと広がるかな?

どうやったら教室の運営がスムーズになるかな?

ともたくさん考えた。


どうやったら…

どうやったら….

もうどうやったら…のオンパレードだった。


これはダメだったな…と思うものはやめ

反応がいいぞ!と思えたものはどんどん実行した。


そうやって

手探りで試行錯誤する時間が

気が付けばとても楽しくなっていた。


あと

新しい仕事をするとき

過去に試した仕事というものは

必ず何かしらの役に立つ。


昔ホテルで働いていた頃

1人1人のゲストにウェルカムカードを作って渡していた。

それが大ヒントとなり

入会してくれた生徒さんにとびきり可愛いウェルカムカードを作成して渡すようになった。

生徒さんが生まれたおめでたい日を一緒にお祝いしたくて、誕生日カードのテンプレートも作成して渡すようにした。

早く来て暇な生徒さんには、今日は◯◯ちゃんにサプライズするから寄せ書き手伝って!って言って書いてもらった。


教室の棚に使ってない本を大量に発見した日は

「先生!!ミニ図書館を作りましょう!!!」

と言って

即座に絵本の貸し出しコーナーを設立した。


教室で使わなくなった古い教科書は

ドネーションボックスを使ってみんなに寄付したら喜ぶんじゃないか?

あるいは、生徒さんの家庭で使わなくなった本を寄付してもらい、必要な人の元に渡るようにすればいいんじゃないか?とか


コロナ渦で授業参観的な見学はできないときは

代わりにInstagramで教室の風景を撮影したり

それだけじゃかわいそうだから

せめてもの臨場感をと思って

ZOOMでクラスを生配信した。


絵を描くのが好きな生徒さんが多かったから

壁を美術館にしようと思って

ペタペタ貼り付けていると

レッスンに来る時に家で描いた渾身の一枚を持ってきてくれる子が増えた。かわいすぎる…


ほかにも、英単語のカードを使って、言えた子には些細な景品を配ってモチベーションアップ作戦をしたり

運営業務が落ち着いたら、私も授業に混じって皆と歌ったり踊ったりした。

そんなこんなで

いっぱい考えて、実行しているうちに

グラデーションのように教室が変化していった!

教室がどんどん賑やかになっていくのが本当に嬉しかったなぁ。

お母さん、お父さんたちとも仲良くなれて

手を振ってくれたり

「りこさん、うちの子がね…」

って密かに相談してくれたり

畑で取れた果物をプレゼントしてくれたり

旅行のお土産どうぞ!っていただくようにもなった。



クラスがない時間は

カナダ人の先生といろんなおしゃべりをした。


人生のこと

お互いのこと

どうして教室を開いたのか…

語りまくった。


どうして教室を開いたのかについては

それに至った経緯をいっぱい質問した。

わたしはいろんな働き方をしている人を知るのが好きだから

とにかくインタビューのつもりで

(今後の進路の参考がてらに)たくさん聞いた。


そんなこんなで

とっっっても充実した1年になった!!!





さて。


楽しかったってことは

これからも英会話教室の運営のお仕事をするってこと?

そう聞かれると

私の答えはノーだ。


私にはやっぱり私なりに目指してみたいことがあって、これからはそっちに舵を切っていきたい。



え、じゃあ

英会話教室でのお仕事は無駄だったのか?

そう聞かれると

答えはもちろんノー!!


だって

選択肢を増やすことができた。


この1年で、小さな教室の運営を一通り経験した。

ほぼ1人で運営業務をしていたから

教室を持つとどんな感じなのかが分かった。

実際に教室を運営している人の生の声も聞けた。


だから

もし今後

自分の教室持ちたいなぁ…!

って思ったときに


何が必要なのかとか

どういう風に人と関係を築いていくのかとか

どうやったら喜んでくれるのかとか

お金のやりとり諸々が

少しくらいは分かると思う。


ここで働く前は

教室を持つことなんて

選択肢にもなければ

考えたこともなかったのだけど

実際にやってみて

頑張れば可能かもしれない・選択肢の1つ

に変わった。


実際に新しいことを試してみたことによって

手札が増えた。





さて、ここからはわたしの人生スタイルの話…。



わたしは

興味を持ったら

何事もまずやってみるといいと思う。


やりたいことがわからない


そう思って悩むことが

いかにムズムズすることであるかを何度も経験してきた。


そんなときは

とりあえず何かを試してみると良い。


試してみることで選択肢が増えるかもだし

あるいは

いらない選択肢を排除できるかもだし

得られる答えがあまりにも多いのだ。


わたし、これ向いてんなーとか

向いてないから近寄らない方がいいなーとか


そういうことってね

実際にやってみることでわりと一瞬で分かる。



だからね、気になると思ったことは

すぐに飛び込んで試してみると良い。

何かしら得られるから!

絶対に損しないギャンブルみたいな(^-^)


あとは、全力でやってみるかな?

全力で取り組むと得るものが多い。


以上!


メモリー!📸




【2023.7.31追記】


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