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値段イコール価値なのか

恋人の誕生日が近づいているので、誕生日プレゼントを買いに行った。

欲しいものが特になさそうなので、普段使いできるものをと思い、似合いそうだな…と思った色のシャツとソックスを買った。

彼は服が欲しい欲しいといいつつも、リモートワークでなかなか外に出る機会がなかったので、足しにして欲しいと思った。

あと格闘技が趣味で最近帯の色が変わったと喜んでいたので、帯と汗を拭けるタオルも入れることにした。

ポストカードは自分でデザインして…とワクワクしていたところ、大学を卒業して今年社会に出た弟(以下「アイツ」という)は言った。


「もっと、高いものあげなよ。さすがに誕生日ならもっと値段が高いものをあげてもいいんじゃないの?」


ʅ(◞‿◟)ʃ


わたしは、むっとした。


だって、節約したくて選んでいた訳じゃないのだ。ただ、こういうシンプルなのが好きだろうなぁとか、柄のついたシャツを持ってないけど、これなら似合いそうかも!と思って選んだまでだ。


アイツは値段イコール価値なのだ。

経済学的には正解なのかもしれないが、必ずしもその公式が誰にも当てはまると思うなよォォォ!


そういえば….!

わたしはハッとした。

この発言に説得力を持たせる行動を数時間に見たことを思い出したのだ。

アイツは家でいらない衣類を整理するときにタグやブランドの有無をかなり真剣に見て、熱心に振り分けていた。


「これはブランドものだから置いておく…これは値段が高いから置いておくっと。あ!これは安かったからいらな〜い⭐︎うーんこれはノーブランドだからもちろんいらないっとォ….。」


わたしは(あ〜こんなのが自分の彼氏じゃなくて本当によかった!!!)と思いながらありったけの白い目を注いでいた。


ちなみに、何に価値を置くかは完全に個人の価値観によりけりであり、正解はない。

弟みたいな人もいるし

私みたいな人もいるだろう。


ただ、わたしにとっては、必ずしも値段と価値はイコールではない。

例えば、ウン十万するハイブランドのハートのキラキラしたネックレスなんか絶対にいらない。

ハイブランドや高価なものを否定しているわけではなく、単純にわたしは使わないのだ。

それなら普段使いする無印良品のキッチン用品の寄せ集めセットとかお手紙をもらった方が絶対に嬉しい。


これは決して『ワタシってお金のかからない女でしょアピール』ではない。

私は料理と無印良品が大好きで、それを貰ったら感じずにはいられないのだ。


この人は”私”の好きなことをよく見てくれているんだな….(感動)と。


“女“は高いジュエリーとか化粧品とかブランドものをあげておけば喜ぶだろうという、大まかな括りの中に放り込まれるのもまっぴらゴメンだし

誕生日だから高いものを!とか、社会人だからこれくらいのディナーを!というのも私の中ではあんまりしっくりこない。

3秒で食べ終わるような、お皿にちょこんと乗った目で楽しむ系の上品フレンチよりも、美味しくてお腹が満たされるご飯が食べたい。

そういう年齢のスタンダードな枠にぶちこまれるのが、昔から大キライなのだ。


わたしは1番最初のお誕生日プレゼントに恋人が選んだのが小さなポラロイドカメラ(チェキ)で心底嬉しかった。

お手紙にこんなことが書かれていたからだ。


ご飯とか景色の写真をいつも撮っていたから
これをあげたら喜ぶと思った。


遠距離恋愛で会うのも少なかっただろうに、ちゃんと私を見て、この人はこういうことが好きなのかなぁと選んでくれたのが伝わった。

それはネットで『彼女 誕プレ』とかで検索して、高価なものをぽんっと渡されるのよりも、あたたかかった。

彼女でもなく、女でもなく、私を見ていることが伝わって嬉しかった。

もっといいものをあげないと…!って、どうやって使っていいのか分からない高品質のカメラを貰うよりも、使いやすいポップでシンプルなカメラにしてくれて嬉しかった。


私にとって価値を感じるのは、喜べるものだ。

値段の高いものを否定しているのではなく

値段が高いだけで喜べないものに何の魅力も感じてないのだ。


※補足 私と弟は壊滅的にウマが合わないし価値観も正反対だけど仲良しです!


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