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路面電車の窓の外は発見がいっぱい

路面電車の乗客を見渡すと、みんな枯れ始めた花のように下を向いて液晶画面に夢中になっていて、自分も普段こんな感じなのだろうかと思うと何だか嫌になって、目的地に到着するまで窓を眺めることにした。

この日は女友達とサウスメルボルンマーケットを探検してキッシュを食べる予定だった。

そこに行くためには40分路面電車に揺られる必要がある。ということで、ひたすら流れゆく景色を眺めた。窓の外にこんなにも注目したのは初めてだったが、おかげさまでたくさんの発見をすることができた。


途中で通過するコーリンズストリートという街はいわゆる高級街。東京でいうところの表参道に似ている。ロレックスの門番は何を考えながらそこに立っているのだろう。

レンガ造りの立派な教会が多いことにも気付いた。これだけ至る所に教会があるのだから、やはりキリスト教徒が多いのだろうか。

オーストラリアの建物はイギリス調を受け継いでおり、南国のイギリスのような感じがする。

劇場の前を通過。劇場は昼夜を問わずゴールドの丸いライトをチカチカさせており、観客が入ってくるのを待っている。

CBDと呼ばれるシティには、犬を連れたホームレスが実に多い。犬といえば無邪気に走り回って尻尾を振っているイメージだが、そこにいる犬は何だかくたびれており、死んだ目をしているものだから切なくなる。

ところで、メルボルンはテスラユーザーが多い。ゴールドのTがスタイリッシュで、車内の真ん中に大きなiPadのような液晶がついていて、すごい時代だなぁと思う。

最近はウーバーよりもハングリーパンダと書かれた四角い箱を背負った配達員を多く見かける。

メルボルンの冬は風が強くて、雨が降ったり晴れたりを繰り返すメンヘラウェザーである。他の国に比べるとさほど寒くなく、葉っぱがわずかに残っており、丸裸な木は少ない。

あと、建物の落書きのまあ多いこと。スプレーを無造作にシャーッとした治安の悪そうな落書きもあれば、見事なアートも多い。メルボルンでは建物は建物でもありキャンバスなのだ。


サザンクロス駅を通過。この駅は大きな迷路だ。東京駅でも散々迷わされたが、ここも相当である。窓の外からサザンクロス駅の屋根を見つめると、空飛ぶ魔法の絨毯のようなナミナミの形をしていことに気付いた。

あと、やっぱりヤシの木が多い。

ヤシの木が街に生えているってなんかいいなぁ。冬でもトロピカルを感じさせてくれる。

メルボルンには広告が少ない。東京はどこもかしこも広告だらけで目がチカチカしたが、メルボルンの広告事情は驚くほど質素だ。一体どうやって宣伝しているのだろう。

週末はスポーツチームの試合が開催されるみたいで、街を歩くファミリーが黄色と黒のマフラーを巻いていたりする。至る所にオソロコーデをしている人がいてなんだか可愛い。

ちなみに『バスの中ではお静かに』なんてルール、メルボルンでは存在しない。

みんな好き勝手に電話で近況報告をしている。英語のリスニングにうってつけ。


そんなこんなで窓の外を眺めて発見していると、あっという間に目的地のサウスメルボルンマーケットに着いた。

画面を見ていたら気付けない発見がこんなにもたくさんあるのかと思った。

これからは窓の外、もっと眺めてみよう☺︎


The journey will be continued…



サウスメルボルンマーケットのキッシュは絶品
アップルパイも絶品
リゾットも最高だった





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