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【DTM初心者必見!】ミックスで使うステムデータとは...??

アノニマスDTM編集部でございます。

今回はステムデータの概要に関してお話したいと思います。

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パラデータはパート関係なく個別にトラックを書き出し、ステムデータは特定のパートを1つのトラックにまとめて書き出します。

シーン①:ミックスをエンジニアに依頼する場合

シーン②:ライヴで同期音源をPAに送る場合

シーン④:劇伴で使う場合(舞台、ドラマ、アニメ等)

シーン⑤:クラウド上で他のクリエーターと共同制作する場合

主に上記のようなシーンでステムは必須となります。

一例として、アレンジ・ミックスでステム作成するまでの工程をざっくりご紹介します。

スクリーンショット 2021-08-27 4.48.47

ProTools (2020.5.0)

画面内はパラを並べ、簡易的なミックスまで終えた段階です。これよりステムを作成します。

スクリーンショット 2021-08-27 6.26.10

ベース、キック、スネア、ハイハット、サブベースはパラにし、それ以外はステムでまとめてます。

パラを並べただけの画面よりもスッキリしましたね。※ステム作成時は極力音量バランスやローカット程度に留めることを推奨します。

パラ・ステム作成時の注意点

①ステムやパラのトラック名は分かりやすく且つ簡潔に! 例)ベース→Ba、キック→K、ハイハット→HH

②定位にバラつきがなければ、パート問わずモノラルで書き出す←容量もったいないから

③特に指定がなければ、サンプルレートは24bit/48kHzにしておく

スクリーンショット 2021-08-27 22.43.01

別途サミングトラックを作成します。これは同じパートが複数トラック存在する場合に有効で、ミックスの効率化に繋がります。

VUメーターを確認しながら全体の2mixを書き出す。マスタリングで音圧を稼ぐために、ヘッドルーム(黄枠)は多少余裕を持たせておくのがベター。

で、完成したトラックです。パパっとライスで作ったものですが、興味ある方はご試聴どうぞ。(※ヘッドホン推奨)

※以上は一例のため、あくまで参考程度に...

ステム987.001

パラやステムはクリエーターによって扱いが様々ですし、近年、ステムの定義も人によって解釈が異なってきています。

元々のパラデータ=ステムと考える人もいれば、サミングトラック=ステムと考える人もいます。

まあ、先方と不一致が生じないなら解釈はどれでもいいと思います。

クリエーターによっては編曲・ミックスまで自身で行う場合もあります。昨今はストリーミング配信の影響から、作曲と編曲は自身で行い、ミックスは外注するケースが増えています。

今後他者とデータを共有する機会が出てきそうなら、今のうちにステムを意識しておくのも良いでしょう。

DTM初心者さんは、機会があれば1回プロのエンジニアにミックスを依頼してみると良いです。相手がどういうデータを望んでいるか事前に伺い、内容に沿ったステムを作ってみましょう。

以上、ざっくりステムのお話でした。

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