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2分で読める子育てエッセイ№930『なくバイバイ』

大昔、まだ娘が小学生になったばかりの頃の話。
娘のお友達と一緒に遊びに来てくれたママ友が、ワタクシの好みとは全然違う、ちょいとブキミなドクロのイラストの袋をプレゼントしてくれた。
「これは使わんな」と内心思ったけど、目の前で「うそ~ん」とか「これはちょっと~」と言うのもなんなので一言だけこう訊いた。
「このテイストのイラスト好きなの?」
するとママ友は「これカワイイよね」というので、ワタクシ彼女の推しのイラストだと納得。大事にしまっておいた。

後日、こんどはお友達1人で遊びに来てくれたとき、ご丁寧に「チーズ味」のスナック菓子を手土産に持ってきてくれた。
何度もこんなことを言うのは大変恐縮だけど、うちの子は当時チーズ味が苦手。しかも「これ腐っている」とワタクシに言ってくるほど超苦手。

でももしかしたらもしかして、お友達と一緒に食べたらうちの子もつられて食べられるようになるかもしれない。これは絶好のチャンスだと思い、お友達にこう言ってみた。
「今からみんなで一緒に食べようか?」

ところがお友達が思わぬ言葉を、思いっきりストレートにこう言った。
「わたしね、チーズのスナック苦手なの。うちの家族、チーズ味のお菓子を誰も食べないからお母さんが持って行けって」

そっか~。

お陰でこのチーズ味のスナックをワタクシ独り占めできたうえ、好みでないプレゼントを容赦なくバイバイできた。
現在、このママ友とは気持~ち、距離を多めにとっている。





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