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2分で読める子育てエッセイ№561『ちょこっとずつ楽しみたい』

先日クルクルまわるお寿司屋さんでいろいろな種類のデザートを注文した。
ちょこっとずつ違う種類の味を楽しみたい。

そう思う気持ちが先走り過ぎて、デザートがきたはしから頼んだ人よりも先に手が伸びる。

「一口頂戴~」

みんなが四方から手を伸ばし、
「味見だ味見」
と食べると、あっという間に一皿がなくなってしまった。

お値段がお手頃な分、量が少なめなのがうらめしい。


「こうやって食べる一口がとてつもなくおいしいよね」
と言ったら、

「そうそう、ちょこっとずつ食べるのがいいよね」
とみんなが賛同した。

やっぱり〜? だよね~。


そこに出てきたあるチョコレートケーキ。
今日一番おいしいとみんなの意見が一致した。

「だったら、お代わりを頼んだら?」

ダメと言われたら、無理してでも食べたくなるのに、どうぞどうぞと言われると、ほどほどでいいと思ってしまう天邪鬼な心。

どうしようかと各自お腹と相談していたら、ニヤリと笑ったダンナがこういった。
もう嫌な予感しかしない。

「ねえねえ、ほかの人のデザートをちょこっとずつもらって食べるのがすっごくおいしいよね? だったら同じものを4個頼んで、ほかの人のばかりを食べたらも~っとうまいと思わない?」

うそーん。同じものを4つ? 
それをわざわざ人のをとって食べるの?
その発想はなかったなぁ~。

ところが超珍しく、ダンナの意見を完全否定もできず。

というのも、わが家の小鳥、キンカチョウ(錦華鳥)のせい。

同じ餌を入れているのに、わざわざ相手の鳥かごでおいしそうに食べている。そんな様子を毎日見ているとあながち間違いでもないかもしれない。


一回やってみる?・・・いや、やっぱり違うか?
ダンナのおごりだよ? 頼む?4個。

いや・・・結構おなか一杯。

あれやこれやと言っているうちに、結局試してみることにはならなかった。

折角だんなのおごりなのに、ちぇっ、残念。

仕方ない、本当のところどうなんだろう・・・と気になって、寝つきが悪くなるといけない。
ダンナのお小遣いが残っているうちに、また来よう。

うん。そうしよう。

【保存版】note mymymama hanko7



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