№79【2分で読める】日々の暮らしにクスっとエッセイ『とっとと忘れていた』
ワタクシ、大昔から一度も携帯番号を変えておらず、ずーっとそのまま。
10年に1度あるかないかだけど
「あ! 番号変わってなかった!」
と思わぬ人から連絡がくることがあるので、そのサプライズが面白くてやめられない。
ある時、何かの連絡表でワタクシのちょっと苦手なお姉さんの携帯番号を知った。
「え? 下二桁以外、番号が一緒!」
11ケタもあるのに9ケタが同じで、それも数番違い。もしや宝くじでも当たってしまうのではないかと驚いた。でも、わざわざ伝えて喜び合う仲でもないので、とっとと忘れていた。
※
先日、ダンナがこんなことを言い出した。
「知ってる? 携帯番号の『090』って、クラッシックナンバーっていうんだって」
ひょーっ。それ本当?
長期で使っているだけなのに、知らんところで勝手にクラッシック呼ばわり。そんな名前を付けるよりも驚くほどの長期割引特典をつけてほしい。
その時、ふと例のお姉さんと近い番号だったことを思い出し話題にした。するとダンナが驚いた。
「え? そんなに近いの? あの頃は通し番号に近い感じで番号を出していたはずだから、同じようなタイミングで契約したんだね」
それを聞いたワタクシ、メッチャ複雑な気分になった。
よりによって、同じキャリアーを選び、同じようなタイミングで契約、そういえば確か職場が近かったから、同じ店舗で契約したってこと?
ワタクシとそのお姉さん、認めたくないけれど、性格が似ているって、うっすら気がついていた。実は発想も色や持ち物の好みも似てたのかもしれなくて、第一印象さえ良かったら、案外気が合っていたのかもしれない。
まあ、今となっては知らんけど。
そしてまた、とっとと忘れる。
サポートありがとうございます! 迷わずお菓子を大人買いしますよ?怒りません? ありがとうございま~~~す ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ