2分で読める子育てエッセイ№736『ポロシャツの選び方』
小3の息子の学校用のポロシャツ。袖口がメッチャアートしていた。
小6の娘は、めったにそんなことがないのに。
この袖口の赤とか青とか・・・もしかして絵の具?
そこでワタクシ息子にこう訊いた。
「今日の授業、絵の具で何を描いたの?」
すると息子は目を大きくさせて驚いた。
「何で分かったの? 絵の具使ったって」
ニヤリと笑ったワタクシ。
「探偵だからさ」
と言いたい気持ちをぐっとこらえ、ポロシャツの袖口を見せた。
「あれ? あれれ?」
何の悪気もなく、笑う息子。
真剣に遊んだ・・・いえ、授業に集中していたのだと褒めた。そして、袖口は絵の具が付きやすいから注意してほしいと伝えた。
それから、ワタクシ洗面所に向かう。
そう、これから各種洗剤と格闘。
でも、これといって決め手はなく、何十回と普通に洗濯していくうちに薄くなっていくという「あきらめ洗濯モード」に落ち着いた。
※
ある日、近所の大型スーパーでポロシャツのポイント10倍!という嬉しいポップが目に入った。
「息子のポロシャツ、どれもアートしているから1枚買い足そうかな」
見るとポロシャツは3種類あり、肌触りのよさそうな順にお値段もよい感じになっていた。
散々悩んだ挙句、よくあるパターンの真ん中を選んだワタクシ。
「あ~! 新しい服~! 真っ白~!」
と喜ぶ息子を想像しながら、ポロシャツをゲットして帰った。
※
ところが、次の日の夕方事件が起こった。
「ただいま~!」
と帰ってきた息子の真新しいポロシャツの胸に、ドでかく派手に墨のアートが。
「もしかして・・・今日習字の授業の日だった?」
すると息子は目を大きくさせて驚いた。
「何で分かったの?」
探偵だからさ、と言いたい気持ちをぐっとこらえ・・・以下同文、我に返る。
ひょーっ!
絵の具の次は墨汁か~!
ワタクシが時間割をよくよく確認しないからこんな目に~!
新しいポロシャツのデビューの日、間違えた~!
そこでワタクシある教訓を手に入れた。
それはポロシャツの選び方。
一番お高いのは一番リーズナブルなものの3倍のお値段。
どうせ気をつけると言っても、ワタクシも忘れる、息子も忘れる。
そしてまた真っ白いポロシャツ、たった1日でさよなら。アートなポロシャツコレクションがまた1枚。
しょっちゅう買い替えることを考えると、一番安いもので十分でない?
だってお高いもの1枚で、3枚買えるよ?
またアートなポロシャツコレクション、増やせるよ?
とほほ。
サポートありがとうございます! 迷わずお菓子を大人買いしますよ?怒りません? ありがとうございま~~~す ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ