2分で読める子育てエッセイ№653『悲鳴しか出てこない予定』
今年に入って、じいちゃんとばあちゃんがこう言い出した。
「孫たちが、まだ乗ったことのない『新幹線』に乗せて、初めての『遊園地』に連れて行く」
ええっ!
いいんですか?
4月の某日、某遊園地に遊びに行くことにした。
モチロン、子供達は大喜び。
小6の娘と小3の息子は、観覧車をはじめ、それぞれ思い思いの遊園地のアトラクションを楽しんだ。
実はじいちゃん、ばあちゃんもジェットコースターが初めましてだと、後で知った。ビックリ。
その日の夕方。
子供達の気が済んだころ、ワタクシ入園してからずっと気になっているアレに乗ることにした。
「ねえねえ、誰か一緒に乗らない?」
だーれも首を縦に振ってくれない。
「あんなに高いところでグルグルなんて、絶対に嫌!」
え~1人?
これを脳内で何周もした後、圧倒的にモッタイナイが勝った。
よし。
乗ってくる。
心残りになってはならぬ。
1人で列に並んでいたら、娘が仕方なさそうにやってきた。
「お母さ~ん。やっぱり私も乗っとく~!」
それから、万が一にも落下物があってはいけないので、帽子やバック、ポケットのものを全部ロッカーに入れて、靴は脱げないか確認し、ドキドキを増し増しに準備する。
すると係の人にこう追い打ちをかけられた。
「バランスを取りますので、係の者が誘導する席にお座りくださ~い」
うそーん。
バランスって何?
バランスが違ったらどうなわけ?
メッチャ怖いんですけど~。
恐怖がさらに、増し増しに。
言われるがままにベルトを2か所つけて、足をぶらぶらさせながら、娘と開始のベルを待つ。
ちなみにワタクシ達がスタンバっていたのはこーんなアトラクション。
もう「ギャー!!!」の悲鳴しか出てこない予定。
・・・と思っていたけれど、
それもこれも、無事に地上に戻ったから言えること。
足汗が尋常ではなかったことは内緒の話。
それなのに娘は超涼しい顔してこう言った。
「ぜーんぜん怖くなかったね。もっと高くても平気かも。また乗ろうね〜」
こんどは背中まで寒くなった
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