2分で読める子育てエッセイ№753『炙りカルビ、後日談』
先日「炙りカルビ」が上手く言えない、という事実に気がついた。
ワタクシ、衝撃だった。
「日本語だよ? 大人だよ? ふつうにメニューにあるヤツじゃーん」
でも、どう言い訳しても、何度言っても
「あぶり、かぶり」
「あるび、カルビ」
「あびり、かぶり」
の三段階活用に行きつく。
さらに「炙りカルビ」だと言えていたダンナが、途中から言えなくなった。
それを見て、
「これは炙りカルビの呪いだ」
とワタクシ、ウッカリ口にしてしまったのが、いけなかったのかどうなのか。
※
次の日。
うっかり出かけた時間が中途半端。
フードコートで、予定外の昼ごはんを食べることになった。
自分のお腹の具合と相談して、好きなものを頼めるのがフードコートのいいところ。
「なに食べる?」
と訊いたら、小3の息子がメッチャいい顔してこう答えた。
「モスのカツバーガー」
その10分後。
それぞれ注文したものを全部集合させたら、ビックリするような事態になっていた。
ダンナ「石焼牛ピビンパ」。
小6の娘「モスの焼き肉ライスバーガー」。
ワタクシ「牛カルビ丼」。
うそーん。
結局なんだかんだってみんな「炙りカルビ」の親戚じゃーん。
さらにその後、
「お母さんちょっと頂戴」
と小3の息子に、ワタクシの牛カルビ丼をゴッソリ持っていかれ、ダブルで衝撃がはしった。
何度も何度も「炙りカルビ」を唱えたせいで、いつの間に自己催眠。
「炙りカルビ」を食べないと気が済まない呪いにかかってしまっていた。
※
炙りカルビの呪い。
また、さ来週あたり試してみよう。
うけけ。
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