2分で読める子育てエッセイ№588『タイマーをかけて』
休日、小2の息子が暇すぎてワタクシを誘いに来る。
「ねーねーお母さん遊ぼうよ!」
最近の流行りはドッチボール。
わが家の超狭い廊下でやわらかいボールを使って投げたり取ったりする練習。
きりがないので
「ごはんを作るから、あと10分ね」
10分、15分、30分とその時付き合える時間だけタイマーをかけて息子と遊ぶ。
遊び始めればキャッキャと笑えるので、そこそこ楽しい。
翌日以降には謎の場所とタイミングで筋肉痛がやってくるけれど、何となく運動した気にもなる。
さらに遠い昔、1つ年下の弟と遊んだ時のことを思い出して懐かしくなるので悪くない。
あるお休みの日、ゲームにも動画にもすっかり飽きてしまった息子。
いつものように、遊ぼうとやってきた。
えー! 今日はもう3回目だよ。
小5のお姉ちゃんは
「私、本を読みたいからパス」
と相手にしてくれないうえ、ダンナは仕事。
残るはワタクシただ一人。
ちょっと~! いま、今コーヒー淹れたのに~!
タイミング悪いなあもう。
ちょっと待ってね、と言っても、
「いつまで? 何分くらい?」
といって、食い下がってくる。
気持ちはわかる。
分かるだけに邪険にもできない。
するとダンナがこう言い出した。
「宿題、宿題は終わっているよね?」
みんなの視線が息子へ集中。
それを聞いた息子ハッとした顔でこう答えた。
「プリントまだやってなかったー!」
ダンナ! ナイス! たまにはいいこと言うんだね。
「折角遊ぼうと思ったのに~」
と息子が機嫌悪く言いながら、別室で宿題を始めた。
セーフ! 今のうちに。
淹れたばかりのコーヒーを飲む時間が出来た。
なんだか、とびっきりおいしい気がする。
休日の前の日、宿題をせずに好きなことをしている子供たちをみてはイライラしていたワタクシ。
休日の休憩したいときに
「宿題は?」
というこの作戦もアリだな・・・と思った。
うけけ。
ところがその後、この作品を書いていたら、息子がさっさと宿題を終えてやってきた。
「まだ時間かかりそう? 何分くらい?」
タイマーをかけて待ち構えている。
うそーん。
この後、もう他の言い訳も通用せず。
息子のまだかまだか攻撃を受け続け、進まない筆が一気に進んだ。
これも・・・アリかな。
とほほ。
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