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2分で読める子育てエッセイ№722『たこさんウインナー』

ある日、小3の息子が校外学習に出かけることに。
「お弁当持参」
などと、サラッと伝えられる学校からのお知らせ。

改めて思い知る「弁当作りはワタクシから容赦なく1時間分の睡眠を削る」という事実。



今日の最大の関心ごとは「たこさんウインナー」。
スーパーですでに切れ込みが入ったものをみつけ、ゲットした。

「焼くだけなんてステキすぎる~」

ちょっぴり割高な気がしないでもないが、買ったのには理由がある。


「たこの足のバランス、どうなの?」

8本に切り込みをいれたら足腰立たないほど細すぎ、4本にしたらワタクシといい勝負で太過ぎる。
思いきり切ったらちぎれるし、遠慮しがちだとメチャ短足。
いつも食べている無着色のウインナーやソーセージでいいじゃんと、ケチってみれば、二日酔い?というほど顔色が悪すぎる。


さらに小6の娘が、以前のお弁当を思い出し、ストレートなお言葉をぶつけてくれた。

「お母さんのたこさんウインナー、直立不動だった」


ここまで失敗しすると、もはや立ち直れないほど正解が分からない。


「こ、これは一度正解をみた方がいい」

授業料だと思って、プロの切り込みを見てみることにした。



焦がさないことだけ、一点集中。
塩コショウをふりかけ、焼き立てをお皿に並べてみた。



たこさんウインナー全員集合



塩コショウにまみれすぎ!
とお互いの姿に驚いて、のけぞるウインナーズ


「これだ~! 理想的なたこさんウインナーは!」

お値段以上、とっても満足した。


ところが、いざお弁当に詰めようとしたら、問題が起こった。
たこさんウインナーがいい感じに入ってくれない。

「こんなギューギューなお弁当箱の中に、自由奔放にクルンと巻いた足のたこさんウインナーを、どうならべたらいいの?」


ああでもない、こうでもないと試行錯誤。
とうとう持ち時間を全部使ってしまい、超焦った。

「仕方ない。もうコレでいい!」







お弁当が詰め終わり、家族にお弁当を見せた。

「うわ~、おいしそう。このお花キレイね~」



たこさんウインナーは、お花になっていた。


喜んでもらえればそれでよし。

こだわっていたのはワタクシだけだから。

うん、悪くない。








☆たこさんウインナー☆

ワタクシが使ったウインナーはとはメーカー違い。こんなのもあるんだ~。

冷凍だったら超便利。(⌒∇⌒)b


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