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2分で読める子育てエッセイ№730『ダメもとで息子にこう訊く』

わが家のバイキングあるある。

ある休日のお昼、それぞれが思い思いの料理をお皿にたっぷりとのせて、いい顔して席に戻ってくる。

「食べきれるかな~」
と言っているのはワタクシ。

「デザートは別腹」
と言ってるのは娘。

「もう一回取りに行ってくる」
と言っているのはダンナ。

そんな中、優雅に1人食べ始めているのは大抵、小3の息子。

他の物も食べればいいのに、どこに行っても選ぶのは、ほぼカレーとそのお供はメロン色の炭酸ジュース。これが息子の今のお気に入り。
息子は朝昼晩、いつ、どこのバイキングに行ってもこの定番は外さない。

「ここのデザートすっごくたくさんの種類があって、迷うよね~」

と言う母と姉のトークをフーンと聞き流し、アイスとプリンが無ければ、お気に入りのメロン色の炭酸ジュースをお代わりすると、誰よりも早く席を立とうとする。

「僕、もう、ごちそうさま~!」

そう言い出すのは他の3人が夕飯が要らないという勢いで食べ終わる20分前。

「帰ろうよ~」
と言う息子と
「もう一回デザート取ってくる~」
の母と姉のセリフを何往復もさせるハメになる。


その日の夕方、
「なんかお腹すかないよね~」
とダンナと娘とワタクシが言っている中、息子は超マイペースでこう言い出す。

「お母さん、お腹すいた~ご飯作って~」


ひょーっ!
ちょっと遅めのお昼にバイキングで食べたよね?
なんだったら夕飯の分まで食べたよね?
夕飯お茶漬けくらいでよくない?


ところがそう思っているのはワタクシだけ。

よくよく考えてみたら、息子はどんな状況でも、無理をしてとか、元をとるとか、お得になるほど、なんて全く考えていない。

好きなカレーとメロンソーダをその時のお腹と相談して食べている。
それは、次のごはんに迷惑が掛からない程度のほどよい、お腹いっぱい。

「夕飯まだ~」
と言っている息子が本当は正しい姿。でも、母としてはメッチャ複雑な気分。
「今日はもう、夕飯作りたくないよぉ~」


そしてこの後、ダメもとで息子にこう訊くハメになる。

「温めるだけのカレーでもいい?」


ダメだよね?

とほほ。













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