№39【2分で読める】日々の暮らしにクスっとエッセイ『去年の預言通り』
去年の夏の終わりのこと。
うちのダンナが突如、ビニール製のもの、例えばプールや浮き輪にベビーパウダーをたっぷりとはたいて、
「また来年ね~」
と言って箱に収めていた。
今までワタクシ、そんな手間をかけて、夏のグッズを収めたことがない。
なので一体どうなるのか。想像もつかなかった。
あれから、1年。
毎年恒例の泊りがけで海に行く日を迎え
「浮き輪に穴が開いていないかどうかチェックしよう」
とダンナが言いだしたので、風呂場で空気を入れながら確認してみた。
「うわ~、夏グッズが全部白」
粉はしっかりとまぶされ、浮き輪が動くたびに、粉が散りまくる。
そのまま海に白い粉を巻き散らかす気にもなれず、結局、ダンナがシャワーをしてきれいにしていた。
「穴は開いていないみたいだけど・・・なんか二度手間」
そのうえ、一緒に入っていたベビーパウダーをまぶされていない、いわば、ノーメークの浮き輪がネチャつくことなく、1年を過ごしていた。
これもなんか、セーフの気がする。
うそーん。
たまたまなの? どうなの?
今年の保管方法はどうしよう。
ベビーパウダーをまぶしておくべきか、どうなのか。
ちょっとした悩みになった。
作業後、驚きの白さになってしまった、着ていた短パンとTシャツ。
それはまるで、フライをつくっている途中の具材のよう。
「な~んか今日は油で揚げたものが食べた~い!今日の晩御飯は絶対唐揚げ!」
去年の預言通り、魚のフライではなかったけれど、やっぱり、油で揚げたものが食べたくなった。
暑い日なのに・・・今から揚げ物作るの?
とほほ。
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