2分で読める子育てエッセイ№613『レア度マックス、見つけた時は超ラッキー』
わが家の小鳥、キンカチョウ。
冬に入ると換毛期のためか、小鳥たちの羽がよく落ちている。
それはちいさなため息でフワフワと舞うような柔らかいものや、親指姫の羽 ペンになるかしらというようなしっかりとしたオシャレな羽根などいろいろある。
特に鳥かごを掃除していると、小鳥たちの珍しい羽根が見つかるので、掃除した人の特権だとワタクシ思っている。
いや、ワタクシしかしないんだけど。
キンカチョウの羽は、雄雌共通で尻尾は水玉柄。
さらに、男の子の頬は丸くオレンジ色、そして胸のあたりはゼブラ柄の羽。
特徴のある部分の羽が落ちていると、テンション高くなる。
「あれ~! 珍しい! オレンジ色の羽だ!」
15gの体重、メッチャ小さいキンカチョウの中でも、さらに小さい頬の羽。レア度マックス、見つけた時は超ラッキー。
しっかり袋に入れてコレクションしているつもり。
時々袋を開けたら飛んで行ってしまうリスクもある。
ある日、たくさんきれいな羽を見つけたので、娘に見せた。
「お母さんが一番掃除をしているから、結構珍しい羽根もたくさんあるんだよね~」
それはちょっとしたコレクション自慢と、鳥かごの掃除をやってね、という2つの意味を含んだ言葉だった。
ところが、娘は受け取り方が全然違った。
「お母さん・・・。私も小鳥の羽のコレクションしているからあまり言えないけど、人間で言うと抜け毛を集めている人みたいでちょっと・・・。小鳥側から見たら、どうなんだろう?」
うそーん。
言い方! 言い方悪すぎる。
鳥の羽を見つけるとラッキーって、おまじないなんかで聞かない?
え? 知らん?
なんの疑いもなく、いい気分で羽のコレクションをしていたのに、今後はこっそりした方がいいかもしれないと思った。
キレイなんだけどな~。
ちぇっ。
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