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脳卒中者の歩行速度に与える要因の1考察


「もっと早く歩けるようになりたい!」

そのように希望する脳卒中後遺症の方は多いのではないだろうか?

ただ、臨床的には凄く悩む点でなかなか改善させるのも難しい印象がありますよね。

シンプルに考えると、脳卒中による神経障害により神経速度も遅くなる、そもそも随意性が低下している、そのような現状を打破しないといけない状況になると思います。

そもそも、歩行速度を速めるためにどうしたら良いか、知ってるようで聞かれると答えられないセラピストも多いのではないでしょうか。


本日のnoteでは、脳卒中者の歩行速度を改善させるための1考察となる論文を選択しました。

この内容を読むことで、歩行速度を速くしたいと考える対象者に対する一助になると思います!

そして、後半では今回得られた知見から臨床的な推論も踏まえて個人的な知見をまとめています。
論文を知るだけでは考察できない、臨床でよく観察されることから解釈を含めてまとめています。


論文紹介


このnote記事について

Impact Factor:Journal of Electromyography and Kinesiology, 1.740
参考文献数:26本(リンクにてpubmedへアクセス出来ます)


論文内容


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臨床推論

論文の内容はいかがだったでしょうか?

MURなど、あまり聞き慣れない言葉も出てきたため、解釈が少し難しかったのではないでしょうか?


簡単に要約すると

1. 歩行速度で筋使用率は異なり、最大歩行では股関節屈伸筋群(特に屈筋)の活動性が向上する

2. 歩行速度を早めると、仕事量が増えるため脳卒中者は歩行速度を遅めることで戦略を取っている


研究限界を考えると対象数が少ないことはやはり今回の結果を決定づけるためには少し不十分かもしれませんので、この論文の結果の解釈も疑問視しながら確認する必要があります。


では、ここから臨床推論です。

ボクが今回の論文から考察する臨床でのポイントは2つあります!

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